約 22 万年前、30 万トン (33 万米トン) の小惑星が地球に衝突し、ツワイング クレーターを残しました。この小惑星は衝突の衝撃で壊れてしまいましたが、衝突でリング状にできた 100 m (328 フィート) の高さの丘は、今も残されています。クレーターの縁を歩き、関連博物館を見学し、周辺の湿地を散策してみましょう。
クレーターを取り囲む散策道は、1 周 7.2 km (4.5 マイル)。この小道でハイキングを楽しみ、巨大なすり鉢状のクレーターの底にたまった水を眺めましょう。池の縁の部分には、バクテリアの増殖で分厚い層が形成されています。乾燥した場所のうえ日差しが強く、非常に暑くなる場合もあるため、ハイキングに出掛ける場合は、水をお忘れなく。
クレーターの南側の縁を出たところには、採塩工場跡があり、この工場はかつてこのクレーター湖の濃い塩水から塩を取り出していました。そのため、「塩の場所」を意味するツワイングという名前が付いたのです。採塩作業を繰り返すうちに、クレーター湖の塩分濃度が下がってきたため、1956 年にこの工場は 44 年間に及んだ操業を打ち切りました。作業監督の家と工場建屋は、今も当時のまま残っています。
クレーターの東には、湿地が広がっており、多様な生物が生息しているため、自然保護区の設置が検討されています。カワウソ、カエル、多種多様な鳥類が当たり前のように姿を現します。
この湖底には、22 万年の歳月がため込んだ堆積物が 90 m (300 フィート) 分もあることが知られており、科学者たちは、この堆積物の層を分析し、かつてはこの一帯にイエローウッドの森が広がっていたことを解明しました。現在、このクレーターの周辺に生えている木は、乾燥したかん木と低木のみです。
クレーターからほど近い場所に小型博物館があり、クレーターの形成と長い歴史について情報を提供しています。事前予約と料金が必要ですが、ガイド付きクレーター ツアーも用意されています。
ツワイング クレーターはプレトリアから北へ 40㎞ (25 マイル)。車で来て、公園内のクレーター近くにある無料駐車場をご利用ください。この名所は毎日見学者を受け入れており、入場は有料です。