ミン マン帝廟の庭園には趣があり、建築物は美しい左右対称の造り。思わず見とれてしまいます。ベトナムの武人たちの像も見られます。穏やかな池には美しく装飾された橋がかかり、この光景にきっと心が落ち着くはず。
フォン川の西岸にある森林エリアまで足を踏み入れると、ミン マン帝廟がその姿を見せます。ここはベトナムでもっとも尊敬される皇帝にふさわしい壮大な記念廟です。ミン マン帝が尊敬されているのは、ベトナムの孤立主義を支持していた一方で、農民たちの窮状に心を痛めていたためです。この帝廟の建立は、彼の統治時代から計画されていましたが、建設開始直後の 1841 年に死去したため、後継者であるティエウ チの時代に完成しました。
ミン マン帝廟への道を歩くだけでも、すがすがしい気持ちになれます。「地」「水」「天」を表現した 3 つのテラスを上がると、贅沢に飾られた金属の門にたどり着きます。ここでは伝統的なベトナム衣装を身につけた武人たちの小さな像、そして横には戦いの扮装をした象の彫刻を見られます。この門はぜひじっくりと鑑賞してください。龍の形をした手すりは見事という他ありません。帝廟への門は 1 年に一度、ミン マン帝の命日にのみ開放されます。
近くには、トラン ミン ホ (とても透明な池) という池があり、彫刻の施された 3 つの石橋がかけられています。ただし現在では、その水は暗く濁っています。中央の橋は皇帝専用に作られたものですが、唯一使われたのは、彼が死去したときです。
ここから Sung An Temple まで足を延ばしてみてください。寺院内に足を踏み入れれば、室内と屋根を覆いつくす花の彫刻が出迎えてくれます。屋外では、木々や植物の香りで満たされた庭園で、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
ミン マン帝廟はフエから約 12 km のアン バン ビレッジにあります。街からタクシーを利用するのが、もっとも簡単です。