バラトン湖に面した風光明媚な街。史跡となった家やいにしえの修道院を訪れた後は、街を縁取る緑豊かな田園地帯をめぐりましょう。
バラトン湖の北岸に突き出た大きな半島にあるティハニの街は、1,000 年の歴史を誇ります。いにしえの修道院など建築美の宝庫でもあります。史跡でもあるこうした建物や、国立公園の一部となっている周辺の田園風景などが見どころです。
観光のスタートは、この街の発展の始点となったティハニ修道院から。ここは 1055 年にハンガリー王アンドラーシュ 1 世が建てたもので、王の墓も修道院の地下聖堂にあります。修道院の設立と同じ世紀に、半島北部ではギリシャ正教徒が岩を掘って庵室を作りました。この隠者の洞窟には教会も作られています。
他にも歴史のある建物を見たければ、野外民俗博物館へ。19 世紀の民家など古い建物が集められています。ここに住んでいた農民が使っていただろう当時の家具や日用品も展示されています。漁業組合の家もあり、19 世紀の漁師が使っていた道具や設備も見学できます。
ティハニの魅力は見ごたえのある古い建物だけではありません。この街は、広大なバラトン アップランド国立公園の一部でもあります。火山活動によるクレーターから形成された内湖と外湖という 2 つの小さな湖のほとりを歩きましょう。ルーチィ トレイルをハイキングして間欠泉原へ。別世界のような景色が広がります。丘陵地帯を歩いてもっと先まで行ってみましょう。
夜は街のレストランで魚料理とハンガリーの名物料理を味わって。
いにしえの建物と風光明媚な田園地帯が広がるティハニへ行くには、ハンガリーの首都ブダペストからバスまたは鉄道を利用します。車の場合は 2 時間足らずで到着します。バラトン湖沿岸の他の街から船で渡ることもできます。ティハニは小さな街なので、徒歩や自転車で十分に周遊できます。