マイアミ ビーチのアール デコ地区にあるウルフソニアン美術館。ひときわ目をひく建築物の内部には、美術館や図書館、研究センターが入っています。フロリダ国際大学の一部であり、モダンアートや工業的デザインのコレクションで広く認められています。欧米を中心に世界中から集められたコレクションは約 18 万点にのぼり、美術やデザインの近代史を学ぶのに最適です。
ミッチェル ウルフソン ジュニアが近代デザインや印刷物のプライベート コレクションを 1995 年に一般公開したのがこの美術館の始まり。その後コレクションは 1997 年にフロリダ国際大学に寄贈されました。ウルフソンは 1920 年代に建てられた建物をコレクションの保管に使用していました。そして現在は、その建物が美術館となっているのです。白い外観が今でも目をひきます。通りに映える地中海リバイバル様式の建物には美しい彫刻装飾が施され、収蔵品が制作された国々の国旗がたなびく姿が印象的。
堂々と華麗な鉄製の門扉の向こう側では、7 つのフロアにわたって最先端の世界が展開します。4 ~ 7 階を占めるのは工業デザイン、現代家具、紙作品、貴重図書、織物などの数々。アメリカの工業デザインの特許モデルや、イギリスの美術品や工芸品、オランダやイタリアのアール ヌーボー作品の他、旧東欧の政治的プロパガンダまで、展示品は多岐にわたります。
館内の講堂や教室では公開プログラムも開催されているので、レクチャーやツアー、ワークショップ、映画の上映など気になるものをチェックしましょう。企画展も定期的に開催され、えり抜きの作品が展示されています。
デザインや芸術史関連の書籍や雑誌の他、お土産が揃うギフトショップも見逃せません。居心地の良いカフェも休憩に最適です。
ウルフソニアン美術館はマイアミ ビーチのアール デコ地区にあり、リンカーン ロード モールから南へ約 1.6 km に位置します。マイアミのダウンタウンからバスか車でアクセス可能。駐車場や路上駐車場は有料で利用できます。ウルフソニアン美術館は水曜日を除いて毎日開館しています。少額ですが入館料が掛かります。ただし金曜日の夕方は入館無料です。