トスカーナのほかの都市に比べると知名度が低く、街並みも新しいリヴォルノですが、大々的に観光地として宣伝していないからこそ、独自の魅力があります。ヴェネツィア風の運河、家族連れで満喫できるアトラクション、興味深い博物館や美術館があり、少し足を延ばせば眺めのよい海岸には城が立っています。この港湾都市をじっくり見て回り、次は美しいティレニア海岸に出かけましょう。絵になる歴史的建造物の城、ブドウ園、そして崖からリグリア海を見渡せます。
リヴォルノ (英語名レグホン) にはイタリア有数の知名度を誇るランドマークはないかもしれませんが、見どころがたくさんあります。まず、ピッコラ ヴェネツィア (リトル ヴェネツィア) と呼ばれる 17 世紀の運河に行くのがおすすめです。運河のあいだに位置するのがレプッブリカ広場です。この大きな広場の両脇には目を引く 2 体の大公像が立っています。また、美しい緑地に囲まれた城もすぐそばにあります。16 世紀に作られた新要塞と呼ばれる建造物です。
ジョバンニ ファットーリ市立博物館ではイタリア印象派に属する貴重な作品を鑑賞できます。家族で楽しむならリヴォルノ水族館や、大きなナガスクジラの骨格が展示してある地中海自然史博物館がおすすめです。
交通網が発達しているこの港湾都市は、景観のよいトスカーナの海岸線に出かけるにも便利な場所です。レンタカーを借りて曲がりくねった道を走らせ、南のビーチまで日帰り旅行をしましょう。美しく改修されたボッカーレ城やワイナリーのあるソンニーノ城に立ち寄るのがおすすめです。リヴォルノの北に位置するチンクエ テッレの 5 つの村に行くなら鉄道を利用するのが一番です。夏にはフェリーも運航しています。
リヴォルノに戻ったら、昔ながらのオステリアで魚介類のシチューを食べ、ラム酒とコーヒーを合わせたポンチェ アラ リヴォルネーゼを飲んでひと息つきましょう。夕べは地元の人に加わって、眺めのよいテラスが並ぶテラッツァ マスカーニ沿いに散策を楽しむのがおすすめです。
リヴォルノは国際空港があるピサから 20 km (12 マイル ) 南西に位置しています。リヴォルノを見て回るにはバスが便利です。大部分のルートはグランデ広場を経由しています。コルシカ島、サルデーニャ島、シチリア島、トスカーナ群島とリヴォルノを結ぶフェリーが毎日発着しています。