ネイティブ アメリカン作品の幅広いコレクションで有名なポートランド美術館は、地元文化に欠かせない存在。42,000 点を超す所蔵作品の中には、ヨーロッパの彫刻や絵画、日本の浮世絵、何千点もの写真や、近現代美術のコレクションがあります。
ダウンタウン地区の区画 2 つと半分に及ぶこの美術館の敷地内には、毎年 2 月に「ポートランド国際映画祭」が開催される「ノースウェスト フィルム センター」もあります。11 月に行われるノースウェスト フィルムメーカーズ フェスティバルでは、地元の才能に注目が集まります。海外作品や古典作品だけでなく、実験的な前衛作品も、常設展示されています。
新しい別館の 2 階にある「クランパッカー ファミリー ライブラリー」で、美術史の知識を深めてみてはいかがでしょう。所蔵資料の中には、1 世紀以上にわたる展覧会カタログや芸術家たちの資料や記録があります。パソコンや無線 LAN サービスも一般利用が可能です。
「ベルスキ ビルディング」 (美術館の本館) と別館の「マーク ビルディング」は、地下でつながっています。6 階建ての別館にある近現代美術。ここの展示物は順番に変わります。世界中から収集された作品の中には、マルセル・デュシャンやアンディ・ウォーホルの作品もあります。
地元画家の作品も数多く見られます。本館のベルスキ ビルディングでは、アメリカ北西部の画家たちによる 19 世紀後半から現代までの作品が、2 つの階にわたって展示されています。オレゴン画家の代表格は、多作なアマンダ・シュナイダーや印象派の C・S・プライスなど。ベルスキ ビルディングには銀食器のコレクションやグラフィック アート作品も展示されています。また、特に目立つのは、有史以前のネイティブ アメリカンが残した 5,000点を超す工芸品コレクションです。
休憩するならベルスキ ビルディング 1 階のコーヒー ショップへ。屋外にある彫刻の庭を散歩するのもおすすめです。ポートランド美術館は基本的に年中無休ですが、毎週月曜日と 1 月 1 日、7 月 4 日、感謝祭と 12 月 25 日は休館日。毎月第 4 金曜日の午後 5 時から 8 時は入館料が無料になります。無料のガイドツアーもあり、日にちや時間によって内容が異なります。