平和宮 (Vredespaleis) は、国際司法裁判所が入った壮麗なネオルネサンス様式の建物です。国家間の紛争を解決してきたこの特別な建物の部屋や庭園を見学しましょう。親睦と協調の象徴として、世界各国から寄贈された美しい芸術品を鑑賞できます。
宮殿の建設資金は、鉄鋼王の富豪アンドリュー カーネギーの多額の寄贈によって賄われました。第 1 回ハーグ和平会議の後、各国が平和裏に集結することを目的として、1913 年に宮殿が完成しました。
ビジター センターには、さまざまな展示があるので、ぜひ見学してみましょう。由緒ある建物について学んだり、法廷の歴史や重要性の認識を深めてから、宮殿のガイド ツアーに参加するのがおすすめです。ツアーは英語で行われています。
大法廷の見学ツアーでは、英国が寄贈したステンドグラスやギリシャが寄贈した大理石の玉座を見ることができます。また、フランスの画家アルベール ベナール作の巨大な絵画は、"正義 (裁判) による平和" について考える機会になるかもしれません。法律を学ぶ学生なら、宮殿内にある世界有数の総合法律図書館もぜひ見学してみましょう。
日本の間もおすすめです。ここには、日本の西陣織が壁に架けられ、中国の壺やトルコのじゅうたんもあります。以前は裁判官の部屋だったフェルディナント ボルの間には、17 世紀の巨大な壁画があり、天井のフレスコ画も必見です。
宮殿内の見学が終わったら、庭園を楽しみましょう。屋外のガイド ツアーもありますが、オランダ語のみです。中庭で噴水のそばに座り、磁器のシロクマやアザラシを眺めながら、ゆっくりしてみましょう。
火曜日と木曜日に訪れると、午後の早い時間帯に組み鐘の音を聞くことができます。時間を告げるために自動で打たれる鐘と違い、ミュージシャンによる 45 分のコンサートです。
平和宮は、ハーグの中心部から約 2 km 離れた場所にあります。法廷の開廷中は、ガイド ツアーはお休みです。ビジター センターは、月曜日を除き、毎日利用できます。ツアーの詳細と料金については、宮殿の公式ウェブサイトをご確認ください。
