クノッソス宮殿では、ミノス王と王妃の部屋や古代の壮大な建造物を見ることができます。迷宮のような宮殿跡を歩き、ギリシャ神話に登場する工匠のダイダロスに何が起こったのか学びましょう。これまでに発掘調査によって発掘された宝を見学するツアーに参加することもできます。
クノッソス宮殿は、ギリシャ最大の規模を誇る青銅器時代の遺跡です。ミノア文明の政治と宗教の中心地として栄えていましたが、紀元前 1375 年頃に破壊されました。1900 年になると考古学者のアーサー・エヴァンズによって大規模な発掘調査と修復作業が開始され、その結果、この場所はヨーロッパで最も重要で最もすばらしい史跡の 1 つに数えられるようになりました。
入口の坂をのぼって遺跡の中に入れば、まるで迷宮のようなこの宮殿でギリシャ神話が発達した理由をお分かりいただけるでしょう。通路をたどれば遺跡の各所に行けるようになっていますが、重要な場所を見逃さないようにするにはツアーに参加するか、ガイドを雇って案内してもらうのがおすすめです。
最初に向かうエリアは、大宮殿の中の王族の居住の間です。王妃の間の壁に描かれた印象的なイルカのフレスコ画を見たり、有名な王妃の「水洗トイレ」の仕組みを学んだりすることができます。今度は印象的な大階段をのぼって王の居室に向かいましょう。両刃斧の間とも呼ばれ、レンガの壁には両刃斧のシンボルが刻まれています。
階段の一番上からは中庭を眺めることができます。北西の角にある王座の間にも必ず足を運んでください。すり減った石造りの王座が置かれています。敷地内には舞台も設けられています。どんな儀式が執り行われていたのか想像してみましょう。宮殿に仕える職人が名作を生み出していた作業場も必見です。ここで生まれた作品の 1 つが、中庭の南側を見下ろすように飾られた祭祀王の大きなフレスコ画です。王宮の外側を走る王の道も忘れずに訪れてください。ヨーロッパ最古の道だといわれています。
クノッソス宮殿は、イラクリオンの北東 5 km (3 マイル) の場所に位置します。祝日をのぞいて毎日開いています。宮殿の見学には少なくとも 2 時間は確保するようにしましょう。少額の入場料が必要です。
