コルフ タウンのアジア美術館を訪れると、数千年にわたるアジア芸術について興味深い知識が得られます。個人収集家から寄贈された 15,000 点にのぼる芸術作品や骨とう品をご覧ください。中国の陶器、日本の写楽の作品、ヒンドゥー教の宗教彫刻、遊牧民の織物など、さまざまなものが展示されています。
常設展示は、中国、日本、東南アジア、中央アジアの 4 つのコレクションに分かれています。中国のコレクションでは、紀元前 1,200 年頃から 10 世紀までの磁器や陶器など、およそ 3,500 点の展示品を見ることができます。日本のコレクションには、写楽の絵、武士の甲冑、陶器など 6,000 点以上がそろっています。
東南アジアのコレクションでは、カンボジア、インド、ネパール、チベットをはじめ、他の国や地域から集められた宗教的な置物などを見ることができます。こうした宗教的な作品からは、仏教やヒンドゥー教をはじめとする重要な宗教の歴史をたどることができます。また、旧ソ連諸国の芸術作品を展示した中央アジアのコレクションでは、手作りの敷物、遊牧民の衣服、古代のコイン、19 世紀の宝飾品などにご注目ください。
博物館の企画展示もぜひご覧ください。マルタ島からコルフ島にやって来た移民の歴史や、日本の芸者についての歴史的解説、ギリシャのイオニア諸国の視覚的な印象など、幅広いテーマで展示をしています。
美術館が入っている建物、聖マイケルと聖ジョージの宮殿もじっくりと眺めておきましょう。イギリスの統治時代に建てられたこの建物は、総督の邸宅として使用された他、またイオニアの上院および議会がおかれた場所でもあります。その名残として 1 階の壁には、イオニア上院議長を務めた政治家たちの肖像画が飾られています。
美術館は、コルフ タウンの旧市街にあるスピアナダ広場の北側にあり、旧要塞やリストン プロムナードといった他の観光名所からも徒歩圏内です。
アジア美術館は火曜日 ～ 日曜日に開館しています。特定の祝日は休館です。コルフ タウンの中にある見どころに 3 か所の観光施設に入れる共通券を購入されてはいかがでしょうか。営業時間、入場料、入場無料となる日付などについては、美術館の公式ウェブサイトで詳細をご確認ください。
