モーロの塔は、街の見張り塔として、また繁栄の象徴として 1200 年代後半に建設された堂々たる建造物。小ぶりのエレベーターで途中まで上り、そこから 236 段続く階段で一番上まで行ってみましょう。30 分ごとに鳴り響く塔の鐘。オルヴィエート市街地のどこにいても聞こえるでしょう。
木製のらせん階段を上って、高さ 47 m の塔の頂上へ。眼下にはオルヴィエートのすばらしい街並みが広がります。趣のある路地や中世の建造物を一望できる場所です。オルヴィエート大聖堂の壮麗なファサードなど、街の名所を探してみましょう。西側にあるのはレプッブリカ広場。その向こう側にウンブリア州の緑の丘陵地が広がります。
2 階部分にある機械仕掛けの時計は、19 世紀末に加えられたもの。鐘の音とともに、この時計も街に時間を知らせる重要な役割を果たしてきました。塔の入り口近くの書店では、切手や地図といったお土産品を買うことができます。
塔を登っている途中で鐘が鳴ると、その音にびっくり。大きい方の鐘は、元々はポポロ広場にあったもので、起源は 1313 年にまで遡ります。小さい方はサン アンドレア教会の塔から移設されたものです。
元は法王の塔として知られていたモーロの塔。地元住民のニックネームにちなんで名前が変えられたのは 16 世紀のこととされています。塔は、19 世紀には導水システムの一部として、また郵便局として使用されていました。
塔に入るには入場料が必要です。年中無休で午前中から夜までオープン。営業時間は月によって異なります。冬季は昼休みに閉館となるので注意しましょう。
モーロの塔は、オルヴィエート旧市街の代表的な建造物。旧市街はこぢんまりとしているので、徒歩で散策してみましょう。オルヴィエート大聖堂やポポロ宮殿、マンチネッリ劇場などの名所もすぐ近くです。塔の西に歩いてすぐの場所に、バスの停留所がいくつかあります。