アグアス カリエンテスはマチュピチュのある山のふもとの町で、町の鉄道駅は、聖なるインカの古代都市の一つ手前です。この小さな町は、山と木々に囲まれた深い谷間に位置しています。古代遺跡への玄関口というだけでなく、レストランや温泉、ハイキング、マーケットなどがそろっています。マチュピチュに行く前に、ここで 1 ~ 2 日過ごしてみてはいかがでしょうか。
町には 2 本のメインストリートがあり、高地の薄い空気に慣れてしまえば、簡単に徒歩で散策することができます。まず町のメイン スクエアに行ってみましょう。ここには、領土拡大を果たした強力な指導者、インカ皇帝パチャクテクの等身大の像があります。駅の近くのマーケットでは、地元で作られたバッグ、ラグ、アクセサリーなどの手工芸品を買うことができます。マチュピチュの再発見について学ぶには、マチュピチュ遺跡博物館へ。ここには 200 点を超える石器、陶器、骨片、金属類などのインカの出土品も展示されています。バタフライ ハウスで、何十種という蝶を見るのもおすすめです。
体力に自信があれば、プトゥクシ山に登りましょう。マチュピチュに正対する、ギザギザの岩層が特徴的な山です。登山ルートの起点は、アグアス カリエンテスの町のすぐ外側にあり、途中、古代の石段やはしごを登って頂上まで行くことができます。時間的にも体力的にもずっと負担が軽いハイキングを選ぶなら、ランの花が咲き乱れ、有名な滝がある自然保護区、マンドール ガーデンズへ。
帰り道には、町から徒歩で 15 分ほどの距離にある温泉につかって、疲れた筋肉をほぐしましょう。アグアス カリエンテスという地名は、ゴツゴツした地面からわきでる、こうした硫黄泉に由来しています。ランチかディナーには、町のレストランで「クイ」と呼ばれるテンジクネズミの丸焼きや唐辛子の肉詰めなどの伝統的な料理を試してみましょう。こうしたレストランのほか、町にはピザ屋も多くあります。
宿泊施設は、格安ホテルから中級、高級ホテルまで、さまざまなタイプが用意されています。町の中は車の乗り入れが禁止されていますので、旅行者のほとんどはクスコから 4 時間かけて電車で訪れます。