ラルナカ要塞には、いくつかの展示室と素晴らしい過去の遺物を紹介する、印象深い博物館が併設されています。東ローマ帝国が、中世に街の主要港を防衛するために築いた砦であることは確かながら、詳細な沿革は神秘に包まれた遺跡です。城の部分は 14 世紀にジェームズ 1 世の下で建設され、後にオスマン帝国下でいくつかの部分が増築されました。
フィニクデス ビーチの南端にあるゆったりとした広場から、時の流れに負けずに残った要塞を眺め、赤いタイルぶきの屋根を持つ石造りの建物を写真に収めましょう。いくつかの壁が崩れていますが、全体として保存状態はかなり良好です。周囲をヤシの木や花々に囲まれ、展望に恵まれたベンチから、波を寄せては返す地中海を見つめましょう。
城に入り、さまざまな趣向を凝らした博物館内の展示室を見て回りましょう。長い年月の間に建物が変化しており、夏には中庭で次々と文化イベントが開催されています。収容観客数 200 名の劇場に座り、ミュージカルの上演を楽しんだり、
イスラム教徒とキリスト教徒が入り交った墓石の並び、処刑室など、知的好奇心をくすぐる遺物の数々を見学したりしましょう。数十年前から折に触れて撮影されてきた要塞の写真コレクションも公開されています。この要塞の豊かな歴史を博物館の館内ガイドから聞きましょう。英国は 19 世紀末にかけてここを監獄として使用し、第 1 次世界大戦でドイツ軍に占領された後、再び英国が監獄として利用し、1948 年まではここで実際に絞首刑が執行されていました。
この博物館は一年中朝から午後遅めの時間まで開館しており、夏季は閉館時間が遅くなります。
ラルナカ要塞は、フィニクデス ビーチの南端、市街の東岸で今も異彩を放っています。ラルナカ旧市街中心部にあるヨーロッパ スクエアの近くまでバスを利用するか、この砦から近いラズロ教会とラルナカ市場の停留所で途中下車して立ち寄りましょう。
