ヘンリー B. プラント博物館は、フロリダでちょっと変わった体験ができるスポット。何から何までアメリカの金ピカ時代を今に伝える豪華さに、目を見張るばかり。フロリダにテーマ パークができるずっと前の 1800 年代後半、ここは裕福な人々が休暇を過ごすのに利用した場所でした。
博物館となっている建物は、以前はタンパ ベイ ホテルとして利用されていました。現在は国定歴史建造物に指定されています。建設は 1891 年。鉄道運輸業界の大物、ヘンリー ブラッドリー プラントによるものです。宮殿のような建物の中には、なんと 511 もの部屋があります。2.5 ヘクタールのホテルには、ビリヤード ルーム、フラワー ショップ、美容院を備え、すべての客室に電気と電話が通っていました。プラントは、建物に 250 万ドルかけ、さらに調度品に 50 万ドルを投資しました。
博物館は、かつてのホテルの一部をそのまま利用。プラントがアジアやヨーロッパから集めた当時の調度品や芸術品を見ることができます。展示では、ビクトリア朝後期の説明だけでなく、急速に発展し始めたフロリダの観光産業の歴史についても紹介しています。
60 ヘクタールものホテルの敷地には、かつては 18 ホールのゴルフ コース、カジノの座席数 2,000 を誇るホール、厩舎、犬小屋、競馬場、ボートハウスなどがありました。1933 年、ホテルとその敷地はタンパ ベイ ジュニア カレッジのキャンパスとなりました。現在のタンパ大学です。大学のキャンパスを歩きながら、旧ホテルの華麗な校舎本館を鑑賞しましょう。尖塔やドーム、円屋根が印象的な 5 階建てのその建物は、現在はプラント ホールと呼ばれています。
博物館では、数多くのイベントが開催されています。毎年恒例のピクニック イベントでは、当時の衣装に身を包んだ人々が芝生のあちこちに見られます。当時ホテルを訪れていたビクトリア時代の人々のように、クロケットやバドミントン、乗馬などを楽しみましょう。当時人気のあった毎日のコンサートを再現する音楽イベントもあります。
ヘンリー B. プラント博物館の定休日は月曜日。感謝祭とクリスマスには休館となります。高齢者、学生、子供には入場料の割引があります。毎月第 3 日曜日には、説明員がガイドするツアーが開催されます。また、「アップステアーズ ダウンステアーズ」という 30 分間の演劇もおすすめ。19 世紀末から 20 世紀初頭のホテルの宿泊客とスタッフを描いた作品です。博物館は、タンパ大学のキャンパス内、タンパ ベイ ホテルの南棟にあります。