さまざまな民族文化が見られる田園地方。川や洞窟、山など豊かな地形も魅力の一つです。
広西チワン族自治区は、土地のほとんどが農地に覆われた自然の美しい地域。南シナ海を望む海岸沿いの風景も楽しめます。この地区には、国有林が広がり、山々がそびえ立っています。街や集落を訪ねて、多様な風景を楽しみましょう。
首府は南寧市。この自治区の中では数少ない、開発が進んだ現代的な街です。広西チワン族自治区省博物館では、この地域の歴史を知ることができます。一方、広西科技館や広西大学では未来について学ぶことができます。広大な石門森林公園でリラックスしたり、南寧人民公園の水場のそばで一息ついたりするのもおすすめです。
内陸の緑豊かな自然とは違う景色を見たいなら、海沿いの北海市へ。北海銀灘の白い砂浜で日光浴をしたり、温かい海で海水浴を楽しんだりすることができます。旧市街にある植民地時代の建築物や、評判の高い北海海底世界の魚たちも見応えがあります。
次は北に向かって、漓江沿いの桂林市へ。木々に覆われた山々と湖に囲まれた地形が、他に類を見ない幻想的な風景を作り出しています。龍勝温泉国家森林公園では、有名な龍脊棚田が見られます。漓江をボートで下って陽朔県まで行くと、見事なカルスト地形や川、洞窟でできた光景が広がります。
広西地域には、さまざまな言語を話す人々が暮らしています。標準の中国語を話す人々が最も多く、その他には、広東語に代表される粤語という方言や、民族固有の言語を話す人々もいます。
この地域では、暑くて湿度の高い夏が長く続きます。12 ~ 2 月はやや寒い気候。肉と野菜を使った伝統的な火鍋をぜひ食べてみてください。辛さのある麺入りスープや、カタツムリ料理も一般的です。
中国最南部に位置する広大なこの地域は、南西をベトナムと接し、広東省、雲南省、海南省に囲まれています。ベトナムから電車を利用するか、または南寧呉圩国際空港まで飛行機を利用します。南寧市は上海から飛行機で 3 時間の場所です。
広西チワン族自治区は、多様な地形を持つエリア。上海や北京の大都会とは異なる魅力が満載です。