ユニティ テンプルは、フランク・ロイド・ライトが最初に手掛けた大規模公共建築物。今も、ライトの最高傑作の 1 つとされています。
ユニティ テンプルはオーク パークにある教会で、1905 年にフランク・ロイド・ライトが設計しました。ライトが「宝石」と呼んだこの建物は、今もライトが手掛けた中で、最も優れた建築物の 1 つとのこと。洗練されたキュービズムのデザインを取り入れた建築で、建てられた当時は革命的でした。当時は前代未聞だった場所打ちコンクリート工法で造られ、既存のどの宗教建築とも似ていなかったためです。
ユニティ テンプルは、オーク パーク (ループ地区から西へ 10 分) にあるフランク・ロイド・ライトの自宅兼スタジオから歩いてすぐの場所にあります。自分のペースで見学し、その後は周辺エリアを散策するのがおすすめ。このあたりにはライトが設計した住宅が他にもたくさん残されているうえ、すてきなレストランやショップもちらほらあります。
ライト自身はユニテリアン主義者でしたが、信徒の礼拝堂が焼失したとき、母親が新教会設計の仕事を持ってきました。工期はほぼ 4 年がかりとなり、完成したのは 1909 年。
建物の中を歩く際は、足を止めてすばらしいディテールに目を凝らしてください。ステンドグラスの窓から家具に至るまで、すべてライトのデザインです。外の雑音を遮るため、一階部分に窓は設けられていません。壁の上部や屋根に付けられたステンドグラスの窓から、自然光が降り注ぎます。建物の空間は効率的でありながら広く見えるよう考えて設計されました。この空間利用法は、ライトのトレード マークの 1 つ。
ユニティ テンプルは、今もユニテリアン ユニヴァーサリストの信徒が所有し、教会として使用されています。不定期に改修工事が行われますが、その日以外は毎日一般公開。開館時間については事前にウェブサイトでご確認ください。