キャップ サンディエゴ号は船を改装し、ハンブルク港に停泊させた博物館で、1960 年代に船舶会社ハンブルク ズートの高速貨物船として南大西洋で活躍した、6 隻の「ホワイト スワン」船の最後の 1 隻です。海事史の中に埋もれそうな時代を今なお身をもって伝える貴重な船です。
20 年間も貨物と旅客を乗せて大西洋 - 南アメリカ航路を往復しましたが、今でも航行できます。港内だけがほとんどですが、定期的に旅客を乗せて短距離航行します。ハンブルク都市州が買い上げた後は、博物館兼イベント会場として活用されているほか、船内に残るシングル 4 室、ダブル 4 室の船室は、元の状態に改装したうえで水上ホテルの客室として利用されています。施設の詳細や客室の予約方法、航行参加方法については博物館の公式ホームページでご確認ください。
キャップ サンディエゴ号は、船舶ファンはもちろん、ありきたりの観光から一歩踏み出した楽しみを求める人々にも好評で、宿泊したり航行したりする時間がない場合は、立ち寄って見学するだけでも興味深い博物館です。船内をひととおり歩き、1960 ~ 1980 年代の洋上の暮らしに思いをはせるのも感慨深いものです。来館者は、貨物倉や海図室、通信室、船長室、食堂、スイミング プール、ギャラリー、食料庫、船員室など、船内のほとんどのエリアを見学できるうえ、英語の分かる人も含め、有能なボランティア スタッフに質問に答えてもらったり、船上設備のデモを見せてもらったりすることができます。
常設展「スーツケースいっぱいに希望を詰めて - 移民が出立する港として栄えたハンブルク」を見学すると、1824 ~ 1920 年にヨーロッパ各地からハンブルクを訪れ、南アメリカ各地に旅立っていった数千万人の移民たちの物語を知ることができます。
キャップ サンディエゴ号は毎日開館しており、入館料には家族割引が用意されています。キャップ サンディエゴ号は港のユーバーゼーブリュッケ周辺に係留されており、バウムヴァル U バーン駅から歩いてすぐです。