コペンハーゲンは市内の至る所に歴史的にも貴重な建造物が現存しており、街のあちこちにルネッサンス様式やロココ様式など立派な建物を見ることができます。特に旧市街では当時の面影が随所に見られ、街の起源であるスロッツホルメンからニューハウン、さらにその北まで港町としての景観が残ります。また北欧デザインの巨匠を輩出するデンマークらしく、モダンなデザイン建築にも注目です。オペラハウスや王立図書館新館など、中世の街並みに溶け込んだスタイリッシュな建造物には誰もが目を奪われることでしょう。
鉄道と地下鉄、さらにバスの路線が縦横無尽に張り巡らされたコペンハーゲン。観光客はこれらの公共交通機関が自由に乗り降りできるほか、主要の博物館や観光スポットの入場、運河を航行するボートツアーなどが無料になるコペンハーゲンカードの利用がおすすめです。さらに、坂道のない街なので、市民には自転車移動がポピュラー。観光客向けレンタサイクルのサービスが充実しているので、気候が許せば気ままにツーリングを楽しんでみましょう。
コンパクトなコペンハーゲンの街なかには、数多くの博物館や美術館が点在しており、デンマークの歴史や芸術はもちろん、工芸の変遷をたどることができます。さらにデンマーク王室ゆかりの建造物は一見の価値があります。贅を尽くした調度品や宝飾品が展示されたローゼンボー城と、毎日衛兵交代式が行われる王室の居城アマリエンボー宮殿がその代表格です。ファミリーにうってつけなのが、世界最古の遊園地のひとつであるチボリ公園。かのウォルト・ディズニーも参考にしたと言われ、絶叫マシーンなどのアトラクションも豊富です。
歴史的建造物を改装したエレガントな宿から北欧らしいデザインが随所に感じられるスタイリッシュなホテルまで、バラエティに富んだ宿泊先から選べるのがコペンハーゲンの魅力。いずれも市街地に程近く、観光の拠点に便利です。なかでも有名なのが、デンマークデザインの巨匠アルネ・ヤコブセンが手掛けたラディソン ブル ローヤル ホテル。606号室は彼のデザインが唯一当時のまま保存された部屋で、空室時には内覧もできます。
グルメの街コペンハーゲンには、老舗の風格漂う名店からミシュランのお墨付きレストランまでより取り見取り。スモーブローと呼ばれるデンマーク独特のオープンサンドイッチはぜひ一度試したい名物料理です。また、日本人になじみの深いパイにも似た菓子パン、デニッシュはデンマークが発祥。本場のデニッシュとおいしいコーヒーが楽しめるおしゃれなベーカリーや雰囲気のいいカフェもコペンハーゲン市内に多いので、お気に入りの一軒を探してみましょう。
王室御用達の陶磁器ブランドで知られるロイヤル・コペンハーゲンをはじめ、デンマークを代表するブランドは要チェック。北欧雑貨ファンならばインテリア専門店イルムス・ボーリフースや、日本への出店が話題になったソストレーネ・グレーネとタイガーは必訪です。魅力的なショップのほとんどが、旧市街に伸びる歩行者天国ストロイエを中心に軒を連ねているので、時間が許すかぎり散策を楽しんでみましょう。また、1本路地に入れば新進アーティストの工房やアンティークショップなど、店は小さくてもキラリと光る逸品に出合えます。
アクセス | 成田から直行便が運航されており、所要時間は約10時間30分。 |
ビザ | 観光目的であれば、シェンゲン条約加盟国内での6カ月90日間以内の滞在ならば、査証は不要。パスポートの残存有効期間は滞在日数以上。 |
時差 | 日本より8時間遅い。日本が12時のとき、コペンハーゲンは早朝4時。サマータイム実施中(3月最終日曜日~10月最終日曜日)の時差は7時間となる。 |
通貨 | 流通通貨はデンマーク・クローネ。補助通貨はオーレで、1クローネ=100オーレとなる。空港や銀行、街の両替所などで日本円からの両替が可能。クレジットカードの通用度も高い。なお、デンマークはEU加盟国しているが、欧州統一通貨ユーロは導入されていない(2014年9月現在)。 |
言語 | 公用語はデンマーク語。ホテルやデパート、レストランなど、ほとんどの場所では英語が通じる。 |
シーズン | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
平均最高気温(℃) | 2 | 2 | 5 | 10 | 15 | 19 | 20 | 20 | 17 | 12 | 7 | 4 |
平均最低気温(℃) | -2 | -2 | -1 | 2 | 7 | 11 | 13 | 13 | 10 | 7 | 3 | -1 |
降水量(㎜) | 36 | 24 | 34 | 35 | 40 | 45 | 57 | 55 | 53 | 47 | 52 | 47 |
※WHO(世界気象機関)より