女性の橋 (プエンテ デ ラ ムヘール) は、とてもユニークな形をした橋です。橋を渡る際は、ブエノスアイレスならではの素晴らしい街並みを写真におさめ、街の向こうに沈む美しい夕日を眺めましょう。この橋は、市内で最もモダンな地区の 1 つ、プエルト マデロのドック 3 にかけられた歩行者専用の橋で、
スペイン人建築家のサンティアゴ・カラトラバが、タンゴを踊る男女をイメージして設計しました。少し離れた所から橋を眺め、背中を水平にそらせる伝統的なタンゴのポーズをとっている女性を男性が抱きとめている様子を想像してみてください。女性の橋という名前は、女性ダンサーを表しているだけではなく、アルゼンチンの歴史で重要な役割を果たした女性の名前が付いた通りが、この地区に複数あることにも由来しています。
橋の両端からも中央からも素晴らしい写真を撮ることができるので、忘れずにカメラをお持ちください。この橋の現代的なデザインと、プエルト マデロの修復された赤レンガの倉庫や、その背後にある防衛省の趣のある立派な建物が生み出す絶妙なコントラストは、写真におさめずにいられません。また、五月広場やオベリスクの向こうに美しい夕日が沈む夕方や、橋がきらびやかにライトアップされる夜にもぜひお越しください。
女性の橋を訪れたら、少額の料金で入れるサルミエント フリゲート艦にも足をのばしましょう。アルゼンチン海軍の練習艦だった船で、今も 19 世紀後半当時のままの姿で残されています。艦内は博物館になっていて、機関室や船長室をのぞいたり、武器を見たり、舵の前に立ったりすることができます。
おなかが空いたら、橋のそばには飲み物やお菓子、軽食が買える場所があるのでご利用ください。おすすめはエンパナーダ (肉などの具を生地で包んだ温かい食べ物) やチョリパン (パンにチョリソ―を挟んだもの) です。テラス席のあるレストランもたくさん見つかるので、景色を眺めながら食事を楽しむこともできます。あるいは、お弁当を持参して水辺のベンチで食べるのも気持ちがいいですし、橋の東端から歩いてすぐの場所にある、ムヘーレス アルヘンティーナス公園でピクニックをするのもおすすめです。人ごみをさけて緑の芝生の上で静かに過ごせる穴場です。
女性の橋へ行くには、五月広場まで公共のバスまたは地下鉄に乗るのが便利です。五月広場からは東へ歩いて 15 分ほどです。