サン ピエトロ広場 ツアーとアクティビティ

「和解の道」と呼ばれるバチカン市国のメイン ストリートを進めば、サン ピエトロ大聖堂の荘厳なクーポラ (丸屋根) が見えてきます。サン ピエトロ広場に立っているということは、世界最小の独立国であるバチカン市国を訪れているということです。 この広場は、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの設計によって建設されました。17 世紀中頃にこのバロック建築家が依頼されたのは、バチカン宮殿でスピーチする教皇の姿が多くの人に見えるような場所を作ることでした。イースター (復活祭) には、恒例の教皇のお話を聞くために、多くの信者がサン ピエトロ広場に集まります。この広場は、そうした信者だけではなく、多くの観光客でいつもにぎわっています。あらかじめ、自分が見たいと思う場所を選んでおくのがポイントです。サン ピエトロ広場の中央にあるオベリスクは、高さ 25 ｍ (82 フィート) の赤い花崗岩製。このオベリスクは、紀元 37 年にローマ皇帝カリギュラによって、アレキサンドリアから、残虐な殺戮や処刑が行われたネロ広場 (円形競技場) に運ばれ、その後、現在の場所に移されました。ここは聖ペテロの殉教地でもあり、サンタ マリア デル ポポロ教会のチェラージ礼拝堂には、この殉教を題材にした、カラヴァッジョの《聖ペテロの磔刑》があります。 この楕円形の広場を取り囲んでいる 4 本の列柱は、立ち位置によって本数が変わって見えます。キリストや洗礼者ヨハネを初めとする 140 体の聖人像を戴いていますが、ジュゼッペ・デ・ファブリスによる聖ペテロの像は、例外的に大聖堂の中へと続く階段の右側にあり、向かい側には聖パウロ像が立っています。サン ピエトロ広場はローマの中心部にあります。ローマ市街中央部から西へ歩き、テヴェレ川を渡って、コンチリアツィオーネ通りをまっすぐ行くのが、最短ルートです。オッタヴィアーノ通りを少し歩くと、地下鉄オッタヴィアーノ駅があります。