ルビーギャップ自然公園はヘイル川で分断されています。ゴールドラッシュの最中、川床に転がる赤いガラスのような石がルビーに間違えられました。石がガーネットとジルコンだと分かると人々はがっかりしてすぐに去っていきました。現在は、辺ぴな場所として知られるルビーギャップ自然公園。ひとけのない中央オーストラリアの険しい荒野を存分に満喫しましょう。夕暮れ時になると、川底のガーネットが峡谷の岩壁の深い赤色を映し出します。
公園内には、標識が整備された歩道は一切ありません。ハイキングの経験があれば、歩きやすい靴を履き、冒険心にあふれた開拓者になったような気持ちで挑戦できるでしょう。乾季には、ヘイル川の砂床を 4 km ほど歩いてグレンアニー峡谷まで行くことができます。ここには墓石がひとつ、ひっそりと立っています。J.P フォックスという名の探鉱者が、「ルビー」が実際にはガーネットだったことを知って自殺したのです。他の探鉱者たちは金を求めてアールタンガへ移動していきました。グレンアニー峡谷の泉では泳ぐことができるので水着を持参しましょう。
西マクドネル山脈の美しさを表現するため、多くの芸術家たちがアリススプリングスからルビーギャップ自然公園を訪れます。ダイシャクシギ、フクロギツネ、ワラビー、水鳥などの野生動物を探してみましょう。
アリススプリングスからルビーギャップ自然公園までは、車高の高い四輪駆動車が必要です。経験豊かなオフロードドライバーに運転してもらいましょう。雨が降っている間と雨の後は、公園に入ることはおすすめしません。ルビーギャップ自然公園はアリススプリングスの東 150 km に位置し、アールタンガ歴史保護区を経由してアクセスします。公園周辺でキャンプする場合は、テント、食料、飲料水を持参すること。施設と呼べるものはありません。人里離れた地でまさに「ブッシュキャンプ」の醍醐味を堪能しましょう。