カナリア諸島で最も長い歴史を持つリゾート地、プエルト デ ラ クルス。多くの観光客で賑わいながらも、この地ならではの古風な趣を残しています。エレガントな雰囲気が漂う遊歩道、デザイン性の高いビーチ、可愛らしい公園やガーデンのほか、長い伝統を持つレストランもあります。北方に位置するこの街は、見どころが尽きません。せっかくここまで来たら、南方のビーチにも足を運んでみましょう。パーティーがよく開催され、陽気なムードが漂います。
プエルト デ ラ クルスは、当初、発展の一途を辿っていたラ オロタバの港として建設されました。19 世紀には世界中の商人が次々と来航します。観光に適した温暖な気候もあいまって、富裕層がこぞって訪れる観光地へと変化を遂げました。歴史が深い港エリアも散歩してみましょう。色とりどりの漁船や、カナリア諸島の伝統料理を提供する屋台が織り成す風景は、見るだけでもワクワクします。
街を散策するなら、まずは活気に溢れたプラサ デル チャルコからスタートするのがおすすめ。数世紀にわたり、地元の人々が集う憩いの場として機能してきたこの広場には、バーやカフェ、レストランが軒を連ねます。広場では、地元出身のストリート ミュージシャンが即興でパフォーマンスを行うことも。
黒褐色の砂浜が広がるガーデン ビーチにもぜひ足を運んでみましょう。綺麗な景色を眺めながら、思う存分くつろいで。このユニークなビーチは、カナリア諸島の建築家であるセザー マンリケが設計しました。サボテンや熱帯の花、小さな滝が並ぶガーデンで縁取られたこの美しいビーチは、散策にぴったりです。
ウォーターパークのラゴ マルティアネスも見どころの 1 つ。ガーデン ビーチと同じく、現地のアーティスト、セザー マンリケによって設計されたこのパークは、海水を使用した 7 つものプールを擁します。子どもは大はしゃぎすること間違いなし ! もちろん、大人専用の静かなプールもあります。
動物好きならロロ公園は外せません。この自然に溢れた広大な敷地では、なんと 3 万を超える世界各国の動物が飼育されています。この公園は見どころが盛りだくさん。オウムの種類は世界一を誇り、ペンギンのエリアは他とは一線を画した特殊な造りです。最大級に数えられる地下に造られた水族館も、忘れてはいけない必須のスポット。
ボタニカル ガーデンでは、世界各国に生息する 5,000 以上の植物や木々を目にすることができます。「酔っぱらった木」の異名を持つ樹木を探してみましょう。 今にもひっくり返ってしまいそうなその姿を見れば、このあだ名にも納得してしまいます。
プエルト デ ラ クルスのベスト シーズンは 9 ~ 10 月。観光客が最も少ない時期であるものの、気候は温かく過ごしやすい季節です。11 月 ~ 2 月は雨季です。旅行の計画を立てる際に参考にしましょう。