アヌシー湖はフランス有数の広大な湖。山地に挟まれた水域は、厳しい環境規制により自然のままの美しさを保ち、ヨーロッパ屈指の透明度を誇る湖として知られています。自然豊かな湖は、水遊びや水上スポーツを楽しめるスポットでもあります。
湖を取り囲む周辺の街や村も訪ねてみましょう。湖の南端に位置するドゥサールは、パラグライダーが楽しめる人気の場所。アヌシーは、趣のある建物やショップが並ぶ湖畔の町です。湖から続く運河沿いをアヌシー城まで歩いてみても。この城はかつてジュネーヴ伯の住まいとして使われていました。アヌシーではぜひパレ ド リルにも立ち寄りましょう。12 世紀に造られた建物は旧市街にあり、運河に挟まれた中州に建っています。船のような形のパレ ド リルは、裁判所、造幣局、牢獄などさまざまな役割を担ってきました。建物に入って内部を見学することもできます。
湖は静かで穏やか。ボートを借りて漕ぎ出してみると、青くゆらぐ湖面に山々の景色が映り込み、見とれてしまうほどの美しさ。思わず写真に収めておきたくなります。思い切ってボートから飛び込んで、澄んだ水の中を泳いでみましょう。
湖の周囲 (38km) はサイクリングにもぴったり。湖でのウェイクボードや水上スキー、セーリングも人気です。機材はアヌシーや周辺の街にあるショップでレンタルできます。
アヌシーの西に位置するフィエル渓谷も歩いてみては。狭い峡谷を通り抜け、滝の真上にかかる自然の橋を渡ります。
アヌシー湖は大規模な高山氷河の融解によって、1 万 8,000 年前に形成されました。湖には近隣の山々を流れる川の水が注ぎ込みます。湖を眺めていると、ポール セザンヌが 1896 年に描いた『青い湖』がアヌシー湖から着想を得た作品であることに気が付くかもしれません。
湖の北端はスイスのジュネーブからわずか 42km 南にあたります。ジュネーブ国際空港から湖までは車で 1 時間ほど。アヌシーには鉄道駅もあり、フランスの主要都市から列車が乗り入れています。夏は暖かく晴天の日が続きますが、冬になると山頂に雪冠が見られるほどに冷え込みます。
素晴らしい運河や色鮮やかな建築物を眺めたり、水上スポーツにチャレンジしたり。景観もアクティビティも、観光も楽しめるアヌシー湖で休暇を満喫しましょう。