無料ながら、コンテンポラリーアートに関してはオーストラリア随一のアートギャラリーで、子ども連れにもぴったりの名所です。

ザクイーンズランドギャラリーオブモダンアート (GoMA) は、アジア・太平洋地域全体を通して見ても有数のコンテンポラリーアート施設です。GoMA にはオーストラリアやアジア・太平洋地域の先住民族による芸術作品も含まれているため、ますます現代的側面が強く感じられます。ブリスベンで最も目を引く建物を使用して 2006 年に開設されました。絵画、抽象的な彫塑像、写真、ビデオなど、多種多様な展示物の中には、子どもたち向けの体験型展示も含まれ、周囲にも庭園や彫像があります。大きなメインホールでは大きな彫塑像や年齢を問わず人気の高い体験型の展示物が据えられることが多く、オーストラリアセクションでは、後期コンセプチュアル・アートの彫塑像がそもそも芸術とは何なのかを問いかけ、オーストラリアを象徴するビデオ映像が流れ、多彩な素描、彩画、陶磁器が飾られています。ファイバーを編んだ作品や樹皮に彩色を施した作品など、現代アボリジニ芸術を集めた印象的なコレクションもお見逃しなく。先に進むと、太平洋各域に散らばる多種多彩な文化から、多様な素材を利用した多様な作品がいろいろと展示されており、中にはマイケル・ペアコワイ作の《ザホーンオブアフリカ》(アフリカの角) など、ニュージーランドの植民文化の影響を受けたマオリ族の作品やパプアニューギニアの布も見られます。アジアコレクションには中国、ベトナム、インドなどから書や浮世絵作品、動画作品が集められ、伝統思想や文化的伝統を紹介すると同時に、グローバリゼーションや移民の影響で、人々の考え方や習慣に変化が現れていることを指摘する作品が目立ちます。インターナショナルギャラリーは欧米や中近東のアート作品や写真が展示されています。GoMA は特別展の開催も盛んで、中央ステージを特別展に使用しているときは、常設展示のコレクションが見られない場合もあります。詳細はウェブサイトでご確認ください。ザギャラリーオブモダンアートはサウスバンクの文化的中枢を担う施設。対岸のダウンタウンからも歩いてすぐです。駐車場はさほど広くなく、料金も高いので、近くて便利な公共交通機関がおすすめ。一般入場料は無料ですが、特別展には入場料が設けられていることが多いようです。GoMA は近くのクイーンズランド州立美術館所属の機関です。