ガリツィア ユダヤ博物館では、一般にはあまり知られていないユダヤ文化の 1 コマ 1 コマを写真で学び、ホロコーストの場所や現在、クラクフに住むユダヤ人の立場について知ることができるほか、博物館主催の定期文化イベントで、ユダヤ民族に古くから伝わるダンスに親しんだり、クレズマー (東欧ユダヤ人の音楽) コンサートを楽しんだりすることができます。
2004 年にオープンした現代的博物館で、クラクフの街に住むユダヤ人の暮らしを記念したいと考えたクリス・シュヴァルツの発案により、古いユダヤ系工場内に設けられました。展示の中心は、古い写真や遺物より、1990 年代から 12 年間以上かけて撮りためた 1,000 点を超える写真の一部にあり、現代の視点でとらえた歴史的出来事や市内のユダヤ文化に焦点が当たっています。この博物館を訪問する際は、クラクフにある他のユダヤ系観光名所も併せて見学すると、また別の観点が得られ、おすすめです。
所定の順路に従い、年代順に整理された 5 つの展示を回りましょう。1 つ目は、過去のユダヤ文化が分かる歴史的な光景や遺物をおさめた写真で構成され、続いて、ホロコースト関連の場所を扱う一連の写真、後半の 2 展示ではユダヤ文化の現在の姿をテーマにしています。
ガリツィア ユダヤ博物館を晩に訪れると、日によってはユダヤ文化にちなんだ定期コンサートや教育的イベント、講演、映画を楽しめます。日程は博物館の公式 Web サイトでご確認ください。
館内には、ユダヤ文化やホロコーストに関連する書籍などを扱う書店、ユダヤの戒律に従って用意された食べ物で小腹を満たせるカフェも併設されています。
ガリツィア ユダヤ博物館は、旧市街 (スターレ ミャスト) の南側、レム墓地から 1 ブロックのところにあり、近くにバス停留所や路面電車の駅があります。ヨム キプル (毎年 9 月末~ 10 月半ばごろに当たる贖罪の日) やクリスマスのみ休館、入場は有料です。