125 年以上の歴史を持つカーネギーホール。年間 180 ものコンサートが行われる、世界的なコンサートホールです。ニューヨークの文化的な見どころとして、ぜひここでコンサートを観賞することをおすすめします。
このコンサートホールは、実業家であり慈善家であるアンドリュー カーネギーと建築家のウィリアム バーネット タットヒルが協力して建てたもの。タットヒルは有能なチェリストとして、コンサートスペースでの音楽作品の披露において優れた音響効果が重要だという認識を持っていました。ぜひこのホールを訪れ、エレガントな内装と彼が設計した素晴らしい音響効果を自分の目と耳で体験してみてください。
1891 年に完成したカーネギーホール。ピョートル イリイチ チャイコフスキーのアメリカデビューはここからでした。当時からさまざまな公演が行われました。今までに、マリア カラスやエンリコ カルーソーから、ビリー ホリデイ、マイルス デイヴィス、ジュディ ガーランド、ビートルズまで、実にさまざまなアーティストがここでコンサートを行ってきました。ホールの中にあるローズミュージアムを訪れ、カーネギーホールの初期からの歴史が分かるプログラムや写真をじっくりと見てみましょう。
実は、この有名なホールは 1956 年、背の高いオフィスビルに建て替えるため撤去される予定でした。幸いにして、ニューヨーク市がこの建物を購入し、プログラムを充実させつつ、改装も行ったことで、ホールに新たな息吹が吹き込まれたのでした。そのおかげで今日も、オーケストラやリサイタル、ジャズ、フォーク、世界の音楽をここで鑑賞することができます。カーネギーホールには、スターン オーディトリアム、ウェイル リサイタル ホール、ザンケルホールの 3 つのメインステージがあり、年間 500 以上のイベントを開催しています。また、レズニック エデュケーション ウィングでは、低額または無料のイベントや家族向けワークショップが頻繁に行われます。
コンサート前には、エレガントなシティーカフェでワインを 1 杯いただくも良し、軽く食事をとるも良し。コンサートを鑑賞しなくても、ホールの内装は一見の価値があります。ホール内を見学できる有料ツアーは 10 月から 6 月の間、毎日行われています。ツアーは、コンサートの合間に行われるので、スケジュールをチェックしてみてください。
「カーネギーホールにはどうやったら行けますか」との問いに「繰り返し練習するのみ」と答える古いジョークがありますが、道順を聞いているのなら、タイムズスクエアからセントラルパークの南端に向かって 7 番街に沿って歩いてください。15 分もかかりません。地下鉄で行くなら、コロンブスサークル駅などの近隣駅で降りて行きます。