天候に恵まれたクイーンズランド州の州都ブリスベンは、おおらかな土地柄のうえ、川沿いにいくつも公園があり、亜熱帯の島々や起伏に富んだ山脈からも近いため、格好の観光拠点となります。
人口 200 万を超える大都市ですが、温暖な気候やおおらかで気さくなコミュニティーが伸びやかな雰囲気を醸し出しています。ナイト シーンや美術館も充実した「ブリシー」(ブリスベンの愛称) ですが、陽光きらめくクイーンズランド州で大河の両岸に広がるという立地条件から、最大の魅力は断然アウトドアにあります。蒸し暑い夏場は水辺の涼風がことのほか気持ち良いので、カヤックを借りて、断崖絶壁を見上げながらカンガルー ポイント沿いに進んだり、モートン島国立公園でイルカやウミガメを探したりしてはいかがでしょうか。夜はブリスベン川のほとりでほっと一息。「フィッシュアンドチップス」をつまみにクイーンズランドの誇る地ビール「XXXX」(フォー エックス) をどうぞ。冬は湿度も気温も下がるため、ホエール ウォッチングやアクティブな観光にも絶好の季節。ストーリー ブリッジやグラスハウス マウンテンズに登るのもおすすめです。冬は日照時間が短くなりますが、クイーンズランド舞台芸術センターやブリスベン パワーハウスの舞台鑑賞、フォーティテュード・バレーのバーなど、ブリスベンの夜は退屈知らずです。ブリスベンはプール、バーベキュー、遊び場など、無料で使用できる施設に事欠かず、文化的色彩の濃い祭りも頻繁に催されています。公共のアトラクションや自然保護区にお金はかかりません。ローマ ストリート パークランド、ギャラリー オブ モダン アート(モダン アート美術館)、ブリスベン美術館、植物園、マウント クーサは無料アトラクションのほんの一例です。 歩いて回ることもできますが、公共交通機関や自転車の共同利用システムも観光の脚として活躍しています。市内観光はブリスベンでも特に文化の香り高い川沿いの地域、サウスバンクから始めましょう。ハンゲショウが茂り、トキがたたずむ流れ、ヤシの木に囲まれたスイミング ラグーン、マーケット、飲食店、大道芸人たちを横目に、海事博物館 (マリタイム ミュージアム) から、ブーゲンビリアのアーチが並ぶ道を観覧車に向かって進むと、近くに木造のネパール寺院が建っています。公共フェリーに乗って川下のニュー ファーム パークに向かうか、川上のローンパイン コアラ 保護区 (コアラ保護区) に向かうのはいかがでしょうか。サウス バンク沿いにそのまま歩き続ければ、クイーンズランド州立美術館やアートギャラリーなど、州屈指の美術館、博物館に行く方法もあります。ブリスベンを取り巻くのは驚異の大自然。ツアーを予約するなりレンタカーを利用するなりして、ぜひお出掛けください。こののどかなサンシャイン ステートの州都では、文化的展示物や大自然の美にゆっくりと向き合いましょう。