ドーハから西へ向かったところにあるゼクリートは、魅力いっぱいの小さな町です。このエリアの大部分は砂漠の地ですが、驚くほど多くの見どころがあります。
町自体は小さく、地元住民がメインです。すぐ北には古い要塞、ゼクリート砦があります。これはおそらく海賊によって約 2 世紀前に建造されたもので、遺跡のまわりは見学できます。正方形の形状、3 つの円形の砲塔、単一の正方形の砲塔は、まだ十分見える形で残っています。
北へ進むと、石灰岩の台地と砂漠に立つ印象的な芸術作品が目に入ってきます。「East-West/West-East (東 - 西 / 西 - 東)」と呼ばれるこの作品は、アメリカのアーティスト、リチャード・セラによるもの。1 km を超える距離にわたり高さ 14 m の鋼板が 4 枚そびえ立っています。どの鋼板も近くで眺めることができます。また、遠くから 4 枚が一列に並ぶのを見て、セラの芸術的意図を解釈してみましょう。
さらに少し北に行くと、荒廃した町、フィルムシティに到着します。驚くことに、建物、外壁、モスクなど、目に入るものすべては撮影用に建設されたもの。村にいたのは撮影クルーと地元の野生生物だけです。テレビシリーズ「エヤル・アル・テエブ」(狼の息子) はここで撮影されました。
ここでは、オリックス、ガゼル、ダチョウなどの野生動物が暮らしています。この地域はアル リーム生物圏保護区の一部です。このユネスコのパイロット オペレーションでは、科学者とボランティアが、地球に優しい方法で乾燥した砂漠の土地開発に取り組んでいます。
そのまま進み、半島のビーチへ足を延ばしましょう。ゼクリート ビーチは、日光浴やカイトサーフィンに最適な場所です。石灰岩とマダベス遺跡の風による侵食のため、その岩層は特に興味深いものとなっています。昔の人々はここでナツメヤシを搾りジュースを作っていました。ここでは、ビーチでのキャンプや天体観測などのアクティビティが人気です。
ゼクリートまでは、ドーハから車で約 1 時間、またはドゥカンから 20 分で到着します。町の外へ移動する場合は、四輪駆動車の利用をお勧めします。または、ガイド付きツアーに参加することもできます。なお、砂漠に行く際は十分な量の水を持参することをお忘れなく。