セント ジョージ教会に入ると、厳粛な気持ちになり言葉を失うことでしょう。この目を見張るような教会は、ゴゾ島の美しい街ビクトリアの中心部にあります。セント ジョージ広場にそびえ立つ鮮やかな赤いドームこそ、このセント ジョージ教会です。
セント ジョージ教会の外観は大理石と金色のしっくいに覆われ、巨大な扉はまるごとブロンズ製で、島内唯一のものです。最初の教会は 1672 ~ 1678 年に建設されましたが、その後数世紀を経て、現在の姿が造られました。扉は近年追加され、身廊と付属礼拝堂は 1930 年代に建てられたものです。
館内に入ると、目の前に現れる絢爛豪華な光景に釘づけになります。装飾と光り輝く金色の細部装飾が全面に施され、目にもまばゆいほど。アーチには鮮やかな赤のドレープが下がり、壁や天井は聖書の物語を描いた絵画で埋め尽くされています。
セント ジョージ教会の祭壇は独特です。大理石の彫像が中央の講壇を支え、その上に水晶の燭台が並んでいます。その周囲を、複雑な金箔の装飾を施した 4 本の螺旋状の柱が囲んでいます。竜を退治する聖ジョージを描いた祭壇画は、バロック期の芸術家マッティア プレティが手掛けたものです。プレティは付属礼拝堂の聖なる霊魂の絵画も描いています。内装は 1940 年代に改修されました。丸天井を見上げると、黙示録の場面を描いた天井画があります。
教会を訪れたら、併設の博物館もぜひ見学しましょう。この教会の歴史とビクトリア地区全体の歴史について解説されています。教会とその周辺はとても華やかです。礼拝に出席すると、聖歌隊の感動的な歌声に胸を打たれます。聖週間に訪れると、復活祭に向けてたくさんの色鮮やかな彫像が生花で飾られます。
セント ジョージ教会の鐘の音は毎日正午に街の広場に響き渡ります。こういった大聖堂や教会を訪れる際には、節度ある服装を心がけるようにしましょう。