ウブドモンキーフォレストは、バンヤンツリーがうっそうと生い茂り、小川が流れる熱帯雨林の森。古代ヒンズー教寺院と沐浴場があり、木の上ではマカクザルが飛び回る姿が見られます。

ウブドモンキーフォレストは、バリヒンズー教の信仰の場。樹木、寺院、尾の長いマカクザル、この森に存在するものすべてに宗教的な意味があります。マカクザルと 115 種の樹木について学べる研究施設でもあり、また、ウブドのコミュニティの 1 つ、パダントゥガル村が所有していることから、パダントゥガルモンキーフォレストとも呼ばれています。熱帯植物が生い茂るモンキーフォレストに入り、寺院建築を歩いてまわりましょう。最初に造られた塔や寺院、祠は 14 世紀中ごろのものだと考えられていますが、その多くが長い月日の中で浸食され、現在目にする建造物の中にはのちに復元されたものもあります。まずは、一番大きいダラムアグン寺院に向かいましょう。日常の儀式に使用される本殿です。葬儀を執り行うプラジャパティ寺院と、見つけにくいですが小川のそばにある、浄化の儀式を行う沐浴の寺にも、ぜひ足を運んでください。この熱帯雨林には、600匹以上のマカクザルが、4 つの群れに分かれて暮らしています。バリヒンズー教は、精霊信仰、仏教、そして祖先崇拝を取り入れた宗教であるため、この森に住むマカクザルも寺院などの建造物と同じく神聖なものと考えられています。マカクザルはいたずら好きなので、エサを与えないようにし、サルがつかめそうなものはしっかりと守ってください。ここでは、地元の人がお供え物をささげる様子や、特定の樹木を宗教目的で使用する様子を見学することもできます。ガジュマル (ベンガルボダイジュ) としても知られるバンヤンツリーの葉は葬儀に使用され、プレバンダックツリーから切り出された木材は、仮面に使用されます。ウブドモンキーフォレストは年中無休です。入場料金はモンキーフォレストの保全に役立てられます。入口では寄付を受け付けています。ウブドからモンキーフォレストまでは歩いて行くことができます。車でお越しの場合は、無料の駐車場をご利用いただけます。ここはれっきとした礼拝の地であるため、お越しの際はサロン (腰巻) を用意し (レンタル可)、足が隠れる服装をお召しください。女性は足と肩の両方が隠れる服装でお越しください。4 歳未満のお子さまをお連れの方、月経中の女性、ケガをされている方、過去 1 週間の間に親族の葬儀に参列された方は、本殿には入れませんのでご注意ください。