ダブリン大学トリニティ カレッジは、市内中心にキャンパスがあります。17 ~ 18 世紀に遡る、鐘楼と石造りの建物に、モダンアートを見学することができます。著名なアイルランドの作家たちもここを学び舎としていました。美術館を巡ったり、古代の福音書や中世の芸術作品が展示されているオールド ライブラリーで聖遺品の見学ツアーに参加しましょう。
荒廃した修道院の敷地を利用し、1592 年に設立されたアイルランド最古の大学です。トリニティ カレッジは宗教紛争を含め、国内で起こった多くの重大な変化を乗り超えてきました。主にプロテスタント達の大学でしたが、1793 年以降はローマ カトリック教徒の入学も許可されました。1726 年にガリバー旅行記を書いた諷刺作家ジョナサン スウィフトも、若干 14 歳で入学しています。さらに研究熱心な奨学生だったのは、オスカー ワイルド。ギリシャ文学に秀で、1874 年に卒業しました。後にワイルドは、長編小説ドリアン グレイの肖像で有名になります。1904 年からは女性の入学も認められました。現在では 15,000 人以上もの学生を有し、教育および研究の地として名高い、世界でも屈指の大学のひとつとなっています。
正門を通り、石畳のフロント スクエアを歩きましょう。中央に建つ鐘楼もお見逃しなく。近づいて良く見てみると、角の彫刻がすべて異なる学科を象徴しているのが分かります。トリニティ カレッジの学生が行う 30 分のガイドツアーに参加し、歴史や建築、名高い卒業生たちについて知ることもできます。
風格のあるオールド ライブラリーでは 9 世紀にさかのぼる福音書、ケルズの書や中世の写本を見学。上階のロング ルームには卒業生たちの大理石の胸像や 15 世紀のハープ、現存するものは数少ない、1916 年アイルランド共和国設立宣言書の複製のひとつなどが収められています。さらに企画展示が行われるサイエンス ギャラリーや、現代アートのダグラス ハイド ギャラリー、希少種を展示している地質学博物館などの見どころもあります。
トリニティ カレッジはカレッジ グリーンの中心に位置しています。多くの公共交通機関のほか、ダブリンのホップオン ホップオフ観光バスでも訪問することができます。フロント スクエアまでは無料で入ることができますが、図書館への入館は有料です。週末および夏期には特定の平日にもツアー (有料) が行われます。カフェもあります。