第二次世界大戦中にソビエト軍と米軍が出会った場所として有名なトルガウは、エルベ川のほとりにある美しい街。名所となっている戦争の記念碑や、そびえ立つ古城、醸造所博物館を訪れると、この街が歴史上どのような役割を果たしてきたのかを知ることができます。
魅力あふれる旧市街を散策して、ルネサンス様式や後期ゴシック様式の建物からお気に入りを見つけてみて。マルクト広場の市庁舎は左右対称の均整の取れた美しさ。石畳の広場は花壇やベンチがあるので、のんびり座ってカラフルな伝統建築を眺めましょう。
ローゼンガルテンの閑静な庭園を抜けて南東へ向かうとエルベ川に出ます。川沿いの大通りを歩きながら、時折立ち止まって景色を堪能しましょう。色別のルートをたどって行くと、街の観光名所を巡ることができます。
この街の最大の名所はハルテンフェルス城。街を見渡せる位置にそびえ立っています。鮮やかな赤い屋根と、窓がずらりと並ぶ白い建物が印象的です。大階段を昇って、プロテスタント宗教改革を主導したマルティン ルターの像を見に行きましょう。ルターは 1544 年にこの城を聖別しました。
ルターの妻カタリナ フォン ボラは伝染病から逃れてトルガウにたどり着きました。カタリナ ルター ハウスを訪れ、カタリナが暮らした家の中にある博物館を見学しましょう。マルティン ルターが教えを説いた聖マリエン市教会も見どころです。
子供連れにおすすめなのは、「ドイツ最古のおもちゃ屋」をうたうカール ローブナー玩具店。ザクセン州最古の薬局のひとつと言われるモーレン薬局もあります。
記念碑や写真展を訪ねてエルベの誓いについて学びましょう。ドイツの敗戦が濃厚となっていた 1945 年 4 月にソビエト軍と米軍が初めて出会ったのがエルベ川沿岸のこの街です。
トルガウの気候は寒冷で雨が多く、春から秋には比較的乾燥した時期が続きます。
ザクセン州最大の都市ライプツィヒから北東へ約 50 km の距離にあり、列車なら 1 時間足らずで到着します。ドレスデン空港は車で 90 分弱の距離です。
閑静なトルガウは歴史の扉を開いてくれる街です。