遠く離れた海沿いに佇む、イギリスの有名なギャラリーです。セント アイヴスで暮らし、創作拠点としてきたアーティスト達の作品を展示しています。
優美な曲線が目を引くファサードに、異彩を放つアール デコ様式の建物。テート セント アイヴスは、ポートメア ビーチのうねる波を見下ろすように静かに佇んでいます。建物の中に足を踏み入れると、近代や現代のアート作品が数多く並びます。街と結びつきの深い著名なアーティストの作品も目にすることができます。戦間期や第二次世界大戦後に、セント アイヴスで創作活動に打ち込んだ有名な芸術家の作品も展示されています。彼らのモダンアート作品についても、ぜひ学んでみましょう。
このギャラリーは 1993 年に営業を開始し、テート運営の美術館としてイギリスで 4 番目にオープンしました。テートとは、イギリス政府所有の芸術品を管理する組織のことです。テート運営の美術館は、ほかにもロンドンとリヴァプールにあります。この地にゆかりのある芸術家の多いこと。コーンウォールにある小さなこの街に、テートがギャラリーを開いたのもうなずけます。
このギャラリーに常設展はありません。1 年に 3 度入れ替わる特別展を開催しています。通常、20 世紀にセント アイヴスで暮らした芸術家の作品を展示しています。
ギャラリーを進むと、ナウム ガボの作品を見かけることも。ナウム ガボは第二次世界大戦の勃発後、セント アイヴスに移住してきたロシア人の彫刻家です。画家で、彫刻家バーバラ ヘップワースの元夫でもあるベン ニコルソンの作品も展示されています。セント アイヴスを拠点にした芸術家、アルフレッド ウォリスの作品も展示されることがあります。アルフレッド ウォリスは 60 代の終わりに初めて筆を手にした芸術家で、芸術界に多大な影響を与えました。
ギャラリーやコレクションについて学ぶなら、無料のガイド付きツアーがおすすめです。ツアーは昼前と正午過ぎに開催されています。ツアーが終わったら最上階のカフェへ。息をのむほど壮大な景色を眺めながら、食事を堪能しましょう。この風景が、ギャラリーに並ぶ幾つもの芸術作品を生み出してきました。
テート セント アイヴスはポートメア ビーチに位置し、市内からは徒歩圏内です。毎日営業しており、学生と 60 歳以上のシニアの方は割引料金で入場できます。お子様は入場無料です。テート運営のバーバラ ヘップワース ミュージアムと彫刻公園の入場券がセットになったチケットも販売されています。もちろん、テート セント アイヴスのみの入場チケットも購入できます。