縮景園は自然の景色を縮小して表現した美しい庭園。湖を見て橋を渡り、茶室にも寄りましょう。
縮景園は伝統的な日本庭園。名前のとおり、自然の景色を縮小し、庭園として整えることで、日本の伝統的な美を表現しています。きれいに整えられた山や森、渓谷があり、小さな湖には美しい橋も架かっています。1620 年に造られたこの庭園。原爆投下直後には、市民の避難先としての役割も果たしました。
縮景園は伝統的な “回遊式庭園”。園を一周する小道を歩くと、山や森、湖や滝、木々や花といった、備えられた要素をすべて見ることができます。中国の杭州にある西湖を模して造られたとも言われる庭園。庭園の小さな湖にはカメやコイが住んでいます。歩きながら、山々、渓谷、湖岸、茶室、橋などを鑑賞しましょう。庭園は季節に応じて、それに合った手入れがなされます。ぜひいろんな季節に訪れて、各々の美しさを堪能してみてください。
湖に架かる跨虹橋は見どころ。美しいアーチの形をした花こう岩製の橋です。茶室がある清風館を見てみましょう。この建物の様式は数寄屋造り。屋根はこけら葺き、東側には花頭窓を設け、西側は優雅な書院造りの様式を備えています。庭園には、清風館以外にもいくつかの茶室が点在しています。
敷地内にあるカフェでは、お茶菓子とともに抹茶をいただくことができます。また、入り口近くにお土産物を購入できるショップもあります。縮景園は毎日、朝から夕方まで入ることが可能。年末の数日間は休園となります。入園は有料。学生と子供には割引があります。縮景園は広島駅から歩いて約 15 分。路面電車を利用する場合は、縮景園前駅で下車しましょう。駅から徒歩数分です。
縮景園は春になると桜の花が咲き乱れます。夏にはシャクナゲやツツジの花、秋には美しい紅葉を見せてくれます。冬になり、雪が降ると、庭の塔や木々の枝に雪が積り、違った美しさを見せます。