シャングリラとはチベット語で「心の中の太陽と月」という意味。1933 年にジェームズ ヒルトンが発表した小説『失われた地平線』の神秘的な架空の理想郷の名前として一躍有名になりました。ヒルトンは、東チベットの伝説に触発されて小説の舞台となる理想郷を作り出したと考えられています。中甸という高原の街が 2002 年にシャングリラ (香格里拉) に改名されました。街の保存された通りを散策すれば、この名前が街にぴったりである理由にすぐに思い当たるでしょう。由緒ある僧院や小さな寺院には、タルチョーと呼ばれるチベットの祈祷旗がはためいています。丘陵地がなだらかに続き、静かな草原でサイクリングもできます。
まずは、シャングリラの旧市街を散策。2014 年に大火災が発生し、保存されていた建築物の一部が焼失しましたが、歴史的な街並みの多くは無事でした。黄金寺院を訪れ、巨大なマニ車と大きな仏像を見学しましょう。さらに丘を登り続けると、バイジ寺にたどり着きます。たくさんのニワトリが境内にいることから百鶏寺と呼ばれています。カラフルなタルチョーや地元の人々が祈りを捧げる様子を見ることができます。
丘の上からは、街を一望でき、周りの景色が見事です。松賛林寺も望めます。見事に再建されたこのチベット仏教寺院は、いくつもの美しい寺院で構成されています。
ナパ海は静かな牧草地。自転車をレンタルするか、乗馬ツアーを予約して観光できます。美しい草原が広がり、その向こうに雪を頂く山々まで見晴らせます。石卡雪山も見えるかもしれません。この山は、ロープウェイでアクセスすることができます。
シャングリラでは、いくつもの文化が入り交じっています。雲南マウンテンヘリテージ財団では、雲南省のさまざまな遺産が保存されています。チベット民族やイ族の手工芸品や、ナシ族の陶器を購入することができます。
シャングリラへは、稲城、麗江、大理、昆明から曲がりくねった山道を通ってアクセスできます。バスを利用すると 6 時間から 12 時間かかりますが、標高が高いため徐々に体を慣らすには良い方法です。街にはデチェン シャングリラ空港があります。緑がまぶしい春と夏がベストシーズンです。