開拓時代の雰囲気を残すクイーンズタウン。かつては鉱業が盛んでした。ツアーに参加して街を巡りましょう。まず、古い鉱山と、1912 ~ 1914 年に建設されたマーガレット湖の水力発電所を訪問します。そして、世界遺産のタスマニア原生地域を訪れ、帰りには、20 世紀の最初に建てられたエンパイア ホテルでドリンクをいただきます。
クイーンズタウンの道路は印象的。木のない丘が連なる中を縫うように、ジクザク道が続きます。丘に木がないのは、かつてそこから木材が切り出されたから。岩が多く月面のようにも見えるこの風景の中を車で走りながら、この街でかつて栄えた鉱業と林業に思いを巡らせましょう。クイーンズタウンのかつての面影は街の中にも。農夫の小屋や、歴史ある銀行、郵便局、パン屋などが残っています。
ギャレー博物館も行ってみましょう。建物は 1897 年に建てられた元ホテル。ここには、写真や宝石用原石などが展示されており、この地域の歴史を学ぶことができます。また、エンパイア ホテルの階段はタスマニアのアカシアの木でできています。このホテルの大きなダイニング ルームでディナーを楽しみ、暖炉の近くでドリンクをいただきましょう。
ウエスト コースト ウィルダネス鉄道の蒸気機関車はエンパイア ホテルから出発。熱帯雨林の中の坂道を上り、キング リバー渓谷を超え、ストラーンまで行きます。この歴史ある鉄道に乗れば、忘れられない思い出になるはず。
6 km 深さの地下に潜る鉱山ツアーもおすすめ。1896 年に採掘を始めた銅山、マウントライル鉱山を見に行きます。ツアーでは、鉱山に電気を送るために当時造られた水力発電所も見に行きます。送水管が木でできているところに注目。今では考えられません。また、鉱夫を住まわせるために作られた小さな村の周辺も歩きます。
クイーンズタウンを出ると、そこは世界遺産のタスマニア原生地域。残った森林と手付かずの生態系を保護する地域です。雪の降る高山や花の咲く荒野、岩の多い尾根をハイキングしましょう。湖で魚釣りをしたり、カヤックに乗ったり、洞窟に入ったりするのもおすすめのアクティビティ。この地域では、ワラビーやフクロネコなどの有袋類や、珍しいオウムなど、さまざまな野生動物を見ることができます。
夕方は、山々に沈むきれいな夕陽を眺めてから、街のレストランやバーへ行くのがおすすめ。クイーンズタウンは、ホバートやローンセストンから車で 3 時間半ほどの場所です。