アンコーナの歴史地区を散策し、先史時代の遺跡や巨大な石のアーチを見て回りましょう。広場の活気あるカフェでリラックスするのも、海沿いのレストランで美味しいディナーを食べるのもおすすめです。
アンコーナは紀元前 4 世紀にギリシャ人によって築かれた街。現代的に見える街の中に魅惑的な遺跡が多数あります。遺跡のほとんどは港近くにあるので、船でアクセスすることもできます。
マルケ国立考古学博物館へ行きましょう。旧石器時代から中世までの遺物が収められています。火打ち石で作られた新石器時代の短刀や、凝った模様のギリシャ時代の陶器は必見です。
次は北部にあるサン チリアーコ大聖堂へ。途中、アンフィテアトロ広場に立ち寄って、ロマーノ円形闘技場を鑑賞しましょう。闘技場には、アウグストゥス皇帝の時代に作られたとされる部分も残されています。
大聖堂に着いたら、建物をよく観察してみましょう。高さのあるドームと木製の屋根が印象的。よく見ると、建物が、船をひっくり返した形に似ていることに気づきます。入り口の両サイドにある大理石のライオンの間を通り過ぎて中に入ると、白亜の支柱や緻密に彫られた壁の彫刻にうっとり。
小さな丘の上に立つサン チリアーコ大聖堂からは、港に通じる主要道路の上に誇らしげに立つ、アンコーナのアーチが見えます。アンコーナのアーチは複数あり、その中で一番有名なのはトラヤヌスの凱旋門。トラヤヌス皇帝を称えるため、紀元前 115 年に建てられたものです。一方、その先にあるクレメンティーノの門は、ローマ教皇のクレメンス 12 世のために建てられました。また、海岸沿いの道路を 800 m ほど南に行ったところにも、別のアーチが 2 つあります。
朝の散歩もおすすめ。港から少し行ったところにあるプレビシート広場まで歩いてみましょう。広場にある小さなカフェで、サン ドメニコ教会を見ながら、コーヒーなどを飲みましょう。
アンコーナには、伝統料理を提供する上質のレストランが多数。街の中心部に美味しいレストランがたくさんありますが、シーフードなら街の東部の海沿いをおすすめします。宿泊は、中心部のホテルに泊まるのも良いし、郊外のプライベート ヴィラを利用するのもおすすめです。
アドリア海に面するアンコーナ。ローマからは北東に 3 時間のドライブです。きれいなビーチがあり、緑も多く、文化的にも豊かなアンコーナをぜひ一度訪れてみてください。