ジャカランダの木陰で伸びをし、プレトリアの中心地、チャーチ スクエア周辺に立つランドマークを眺めましょう。広場の広い芝生の周りには、この街の歴史を伝える彫塑像や建物が並んでいます。
まずは広場の北端に向かって歩きましょう。この 1 対の鐘楼を持つ建物こそ、1960 年代にネルソン・マンデラに対してテロの有罪判決を下した裁判所です。27 年もの獄中生活をへたマンデラは、その後、南アフリカの大統領に選出され、国際的に尊崇を集めるようになりました。
かつて南アフリカ共和国の議事堂だったオウ ラードサール (旧政府議会場) もこの地区で見られる重要建築物で、新古典派様式の茶色いファサードには、何本もの列柱があしらわれ、見ごたえがあります。その隣のビルはオランダ銀行で、現在は観光案内所が併設されています。
チャーチ スクエアの発端は、住民が主に農作物を取引する市場で、元はマーケット スクエアと呼ばれていました。その中央に土壁の教会が建てられたことで名前が変わりましたが、由来となった教会は 1882 年に焼失、再建された教会も最終的には取り壊されてしまいました。現在のチャーチ スクエアは、凹凸のないだだっ広い空間ですが、その分周囲の建物がよく見えます。
広場の中央に立つ彫塑像は、元南アフリカ共和国大統領の「アンクル ポール」ことポール・クルーガーで、第 2 次ボーア戦争で対英抵抗戦線を率いた英雄です。このクルーガーの青銅像は、広場に据えられた台座の上で、高さのあるシルクハットをかぶり、周囲に 4 体のボーア人像を従えて、誇らしげに立っています
チャーチ スクエアの西側にあるカフェ リッシュは、プレトリア最古級のレストランで、毎月最終金曜日には「フィロソフィー カフェ」と称し、哲学的トピックの講演と議論の場となります。
毎週 1 度、水曜日の朝にこの広場を通る行進は、ナショナル セレモニアル ガードの隊員たちで、国旗と市旗の掲揚を見学できます。
チャーチ スクエアはプレトリアの中心部にあり、公園の西側にあるバス停までバスの便が来ているほか、広場の周りには無料で駐車できる場所があります。