広大なブドウ畑に囲まれ、一躍有名になったポマールは、小さいながらもワインの世界に影響を与える存在です。この町の名前は、ローマの農業の女神ポモナにちなんで付けられました。この地域でのブドウ栽培は 11 世紀に始まり、マルタ騎士団からナポレオンに至るまで幅広い人気を得ています。力強いピノ ノワールの味を楽しみましょう。この地域に白ブドウを植えることは違法であるのには驚かされます。
ポマールへは近くのボーヌから自転車で颯爽と乗り込みましょう。村の小さな中心部には、ワインセラーや手の込んだチョコレートを揃えたアペラシオン ショコラといった専門店が点在しています。数世紀に及ぶ歴史を持つのがポマール教会。独特のロマネスク様式の塔があり、シンプルな村の教会ですが、町を散策する人達にとっての目印となっています。
村の最も高いところにあるのがドメーヌ ビラール ゴネ。そして最も低いところにあるのがドメーヌ ジョ ワイヨ ジャンリュク。曲がりくねった道を散策しながら、数あるブドウ園のいずれかに立ち寄ってみましょう。
この村の大規模で有名なワイナリーであるシャトー ドゥ ポマールで過ごす時間も取っておきましょう。18 世紀に建てられた壮大なお城の中にあります。大きな建物の背後に広がるブドウ畑を巡るツアーや、ワインの基礎を学ぶクラスに参加することもできます。ピノ ノワールを味わいながら午後を満喫した後、ボトルを 1 ~ 2 本買って帰れば、家でもその味を楽しめます。
ポマールはコテ ドールの最南部にあり、近くのボーヌ市から自転車で 15 分、歩いてでも 1 時間ほど、また車では 10 分ほどの近郊にあります。ディジョンからは車で 40 分、また最寄りの国際空港であるリヨンとジュネーブからは車で数時間ほどで行くことができます。パリなど、フランス国内の各地域からは鉄道がボーヌに繋がっています。
帰り道にはブドウ畑の間に陣取って、買ったばかりのポマール ワイン、香り豊かな地元のエポワスチーズ、焼きたてのバゲットでピクニックを楽しんではいかがでしょう。