街を囲む中世の市壁がかろうじて残る、パッシニャーノ スル トラジメーノ。城を中心として発展したこの街は、広大なトラジメーノ湖を見渡せる場所にあります。湖とウンブリア州らしい起伏のある田園風景が織り成す風景が魅力です。
城は街の一番高い場所にあるので、周辺の風景を楽しむのにも最適。かつて城に続いていた橋が残っています。この城は、数百年に渡りアレッツォやペルージャ、フィレンツェからの敵軍が攻撃目標とした前哨基地でした。なお、内部は観光用には公開されていません。
パッシニャーノ スル トラジメーノは、主要な航空機製造会社の SAI アンブロジーニがかつて拠点としていた街。第二次世界大戦中、この近辺で航空機のテスト飛行が行われていました。残念ながら、街の歴史ある建物の多くが戦争によって破壊されてしまいました。
桟橋からボートに乗って、マッジョーレ島に行ってみましょう。トラジメーノ湖で 2 番目に大きい島です。マッジョーレ島には、ヴィッラ イザベーラの名でも知られるグリエルミ城があります。島を覆う深い森の中にそびえるように建つ姿は、被写体としてもぴったり。島を散策してみると、地元の漁師の仕事ぶりを目にする機会もあるかもしれません。5 ~ 9 月の気温の高い時期は、湖で泳いだりウォーター スポーツを楽しんだりするのに最適です。
本土の街中にある教会にも行ってみましょう。中でも、見どころはサン ベルナルディーノ教会。今にも崩れそうな 16 世紀のファサードが目を引きますが、窓と入り口は無傷です。その他にも、15 世紀のサン ロッコ教会、11 世紀のサン クリストフォロ教会があります。サン クリストフォロ教会では、修復された 14 世紀のフレスコ画を鑑賞しましょう。
パッシニャーノ スル トラジメーノは、トラジメーノ湖の北岸に位置する、ウンブリア州の街です。ペルージャから北西に 28 km の場所にあります。アクセスには、ペルージャかフィレンツェの国際空港まで飛行機を利用します。空港からは車または列車で行くことができます。
豊富な教会建築、美しい街並み、湖上の島。パッシニャーノ スル トラジメーノは、魅力がいっぱいのすてきな街です。