パラッツォ デル コッレージョ プテアーノ (コッレージョ デル プテアーノ館) は、イタリア屈指の名門大学、ピサ高等師範学校によって使用されています。カヴァリエーリ広場 (騎士団の広場) の中では最も小さな建物ですが、遠方からの学生たちが過ごしたこのかつての住居は、今なお広場の西側すべてを占めています。建物の中に入ることはできませんが、外観の写真を撮ることは可能です。
コッレージョ デル プテアーノ館は、初めはそれぞれ独立した家屋として建てられましたが、16 世紀後半のあいだに 1 つの建物に統合されました。何世紀にもわたって、聖ステーファノ騎士団がここに居住し、イタリアの他の地域からの学生を受け入れて滞在させていました。今では、多くの装飾が施された何百年も前のファサードだけが、かつての面影を残しています。
トスカーナの強い日差しを浴びてファサードが徐々に色あせていることに気づかれたでしょうか。ピサの多くの建物と同様に、今やこの外観は日焼けして茶色くなっており、それが一層歴史ある雰囲気を感じさせます。かつてはこの建物のメインだった美しい装飾は、優雅に朽ちていく建物に風格を与えていますが、これはトスカーナの多くの建造物に見られる特徴です。建物を象徴するジョヴァンニ・ステーファノ・マルチェッリのフレスコ画はぜひご覧ください。1608 年ころに描かれたものです。
この建物は現在では主に数学分野の研究施設として使用されており、中に入れるのは大学の関係者のみとなっていますが、当初の目的に配慮して、大学は今もゲストハウスとして学生たちを迎え入れています。
コッレージョ デル プテアーノ館は、ピサ中心部の騎士団の広場にあります。中心部からは徒歩またはバスで簡単に行くことができます。車でお越しの場合は、歴史地区内の駐車場は見つけにくいことが多いので、アルノ川の南側にある駐車場を利用されることをおすすめします。