波の下に広がるさまざまな世界を楽しめる海遊館。太平洋に生息する多種多様な生物を一同に集め、飼育と保護に努めることを目標にしています。ハイテク技術を駆使した水族館では、遊び好きなペンギンを間近で見たり、ワモンアザラシが生息する北極圏の環境を実際に体験したり、ジンベイザメのエサやりを見たりすることができます。
水槽の中を通り抜けるアクアゲートを進み、水族館に入っていきましょう。アクアゲートを通る際には、ウシバナトビエイなどのカラフルな魚たちが優雅に頭上を泳いでいく様子をご覧いただけます。館内にあるそれぞれの水槽は、地理関係または生態系を表したものです。日本の森のセクションは自然環境を再現したもので、そこでは在来生物を見ることができます。コツメカワウソが水しぶきをあげたり、オオサンショウウオがぬるぬるとはっていく様子には驚嘆させられます。
その他の水槽では、環太平洋で見られる生態系をいくつか紹介しています。モンタレー湾のセクションではカリフォルニアアシカ、パナマ湾のセクションではハリセンボン、南極大陸セクションではオウサマペンギン、タスマン海のセクションでは飛び跳ねるイルカなどを探してみてください。グレート バリア リーフのセクションは一段と目を引きます。ここには、世界最大のサンゴ礁に生息する蛍光色の生き物が展示されていますので、チョウチョウウオやスズメダイの鮮やかな群れを写真に収めておきましょう。
沿岸海域の生物をひと通り見たら、太平洋の深海をテーマにしたセクションを見に行きましょう。プランクトンを食べる巨大なジンベイザメが、肉食のシュモクザメの横を泳ぐ姿が見られます。シュモクザメのエサやりの光景は一見の価値がありますので、ぜひ時間を合わせて見学に行ってみてください。
日本海溝のセクションでは、この世のものと思えないような大きなタカアシガニが、とげのあるハサミを振って歩く様子を見てみましょう。オオグソクムシのような、謎めいた深海の生き物について学ぶよい機会でもあります。この近くには、美しく神秘的な発光性のクラゲを集めた水槽もあります。
目の前を泳ぐエイなどに直接タッチできる水槽は、お子様に大人気のスポットです。水族館の 4 階には、北極の気温と同じ温度の室内で、ワモンアザラシが暮らす自然環境を体感できるコーナーもあります。
海遊館は、大阪市西部の港区に位置し、地下鉄の大阪港駅から徒歩でわずか 5 分です。入場は有料で、1 月と 2 月の数日を除いて毎日営業しています。詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。