ネルソンズ ドックヤードは、約300年前に建造されたマリーナで、現在も利用されているものとしては世界最古のジョージ王朝様式のボートヤードです。ユネスコ世界遺産に登録されているネルソンズ ドックヤード国立公園の一部を成しており、趣のある古い家、要塞、展望台、美術館があります。18世紀に設置されたネルソンズ ドックヤードには、1784年から1787年までの間、有名なホレーショ ネルソン海軍提督が居を構えていました。アンティグアの植民地時代とイギリスの海事遺産のイメージを思い浮かべ、マリーナの雰囲気を味わいましょう。
造船所の建物の多くは、1950年代に元々の住宅と倉庫を修復したものです。かつては港湾労働者らが休むことなく船を修理していたところですが、現在ではアートギャラリー、カフェ、ホテル、美術館、そして土産物屋が入り、好奇心旺盛な訪問者を歓迎しています。水際にはかつては海軍の船舶が係留されていましたが、今では豪華なヨットや帆船が並んでいます。
ネイヴァル クラークス ハウス、そしてネルソン提督の邸宅跡にあるアドミラルズ ハウス ミュージアム(別名、ドックヤード ミュージアム)を見るには1時間ほどかかります。展示されているのは、かつてのマリーナとアンティグアの船乗り達の生き生きとした様子を物語る品々。大砲、船の模型、航海のための器具、そしてネルソン提督が使用していた望遠鏡などが見られます。かつては銅や木材のための倉庫だった建物は、現在では英国スタイルのパブとブティックホテルに。ホテルの部屋にはネルソン提督の船にちなんだ名が付けられています。
ネルソンズ ドックヤード国立公園の他の見どころにも回ってみましょう。南へ10分ほど歩くと、バークレー要塞があり、要塞の壁からは、フリーマンズ湾と、ヘラクレスの柱と呼ばれる石灰岩の崖の壮大な景色を見渡せます。要塞からの脇道は、ファルマス ハーバーのピジョンズ ポイント ビーチへと続いています。
ダウズ ヒル インタープリテーション センターへは徒歩またはタクシーで行くのがよいでしょう。アメリカインディアンの時代から続くアンティグアの歴史を紹介するビデオと展示が見られます。近くには、イギリスの王族や海軍の司令官が住んでいたクラレンス ハウスも。ガレオン ビーチからシャーリー ハイツへと続くルックアウト トレイルを歩くと、イングリッシュ ハーバーとアンティグア南部の海岸線の最高のパノラマを満喫できます。
ネルソンズ ドックヤード、それはイングリッシュ ハーバーの港町の中心となっています。街のホテルやレストランの大半も近くにあります。