国立故宮博物院は、8000 年におよぶ複数の中国王朝時代の美術品および工芸品を所蔵する、世界最大級の博物館です。中華民国が建国されたわずか 13 年後の 1925 年に創設されました。
新石器時代の紀元前 4500 ~ 2700 年から 20 世紀までの中国文化が生み出した展示品を通して、中国・台湾の歴史をたどりましょう。青銅器やヒスイをじっくりと鑑賞し、中国・台湾の陶器や陶芸品の歴史を学んでください。唐の時代の絵画や奏の時代の書、宋の時代の貴重な書物や清の時代の文書など、興味深い品々を目にすることができます。
中でも人気があるのが、明の時代と清の時代に作られた、見事な彫刻を集めた展示です。特に、クルミの殻の中に入った彫刻はお見逃しなく。拡大鏡がなければ細部まで見ることができない程、小さな作品です。また、船の形に彫られた小さなオリーブストーンも必見です。この他にも、漆器や楽器から懐中時計やガラス製品まで、さまざまなコレクションがこの博物館には集められており、定期的に展示物の入れ替えが行われています。
少し疲れたら、喫茶店の「三希堂」の点心や中国茶で一休みしましょう。館内にはこの他に 2 軒のカフェとレストランが併設されています。週末には、無料の伝統音楽のショーをお楽しみください。
故宮博物院は教育に力を入れており、毎週のようにイベントや討論会、アート パフォーマンスが開かれます。また、本の読み聞かせコーナーや教育を目的とした子どもの庭、家族向けのアクティビティや E ラーニング資料もあり、家族そろって楽しむことができます。中国語の書道体験や中国・台湾の美術史や美的感覚を学べる教室もあるので、ぜひご参加ください。国立故宮博物院には、バスまたは電車でお越しください
展示内容によって営業時間が異なるので、特別に見たいものがある場合は、事前に博物院にお問い合わせください。団体客による混雑を避けるには、早い時間にお越しになることをおすすめします。英語での個人ツアーおよび音声ガイド機器のレンタルを行っています。学生、子ども、お身体の不自由な方は割引価格が適用されます。館内では写真およびビデオの撮影は禁止されているのでご注意ください。