歴史地区にあるスタニスラス広場に面したところに、ナンシー美術館があります。14 世紀から今世紀までのヨーロッパの素晴らしい芸術作品はもちろん、建物の豪華な外観も見どころです。
ナンシー美術館は、ロレーヌ公スタニスラス レシチニスキの命により 1793 年に建てられました。その後、何世紀もかけて収集してきたコレクション。その数は増え続け、1999 年に拡張工事が行われました。
展示は 4 つのフロアに分かれています。地階には、15 ~ 17 世紀に造られた中世都市の城壁の一部があります。また、ドーム兄弟のコレクションも必見。数々のクリスタル作品が美術館の明かりに照らされて華麗な輝きを放っています。ナンシー出身のジャン プルーヴェ専用のコーナーでは、デザイナーであり建築家でもあった彼が手がけた家具など、さまざまな作品が展示されています。
1 階の絵画コーナーでは、19 ~ 20 世紀の作品が展示されています。中でも、印象派を代表するモネの「エトルタの夕焼け」やピカソの「男と女」は必見です。
鉄製の階段も見どころのひとつ。2 階と 3 階の展示フロアへと続くこの階段は、フランスの金具工芸職人ジャン ラムールが手がけたものです。上階のフロアには、14 世紀 から 19 世紀までの作品が年代順に展示され、芸術様式の変遷をたどることができます。ティントレット、カラヴァッジョ、ルーベンスなど、有名な画家たちの作品も充実。芸術好きにおすすめの観光スポットです。
この美術館には、ザッキンやロダンなど、有名な芸術家たちの彫刻作品や版画も数多く展示されています。特別展などもあるので、訪問前にチェックしてみましょう。
ナンシー美術館へのアクセスには、バスまたはトラムが便利。最寄の停留所はカテドラルです。美術館は、火曜日を除き毎日開館しています。入場は有料。追加料金を払えば、ツアーにも参加できます。