フランス北東部の都市ナンシー。美術館や記念碑、公園の多い歴史ある街です。多くの観光客が最初に目指すのは、ナンシーでもっとも有名な中心部の大広場。古典的な設計の広場は、新市街と旧市街を結んでいます。この地は、アールヌーヴォー「ナンシー派」の活動の中心となったことでも知られています。
街の中心はスタニスラス広場。地元の人々から「スタン広場」の名で親しまれている大きな広場は、ユネスコ世界遺産に登録されています。歩行者専用エリアの気持ちのよい庭園を散策したり、たくさんの噴水、金色の装飾が美しい門を見て回りましょう。中央には、広場の設計を命じたポーランド王スタニスワフ レシチニスキ (ロレーヌ公スタニスラス) の像が建てられています。
スタニスラス広場に隣接するナンシー市庁舎も見どころのひとつ。ガイド付きツアーに参加して、壮麗な建物をじっくりと見るのもよいでしょう。豪華な舞踏場は必見。夜になるとライトアップされ、荘厳な姿が浮かび上がります。
スタニスラス広場を挟んで市庁舎の向かい側に建つナンシー美術館は、18 世紀の建造物。7 世紀に及ぶ数々の美術作品に、ピカソ、モネ、ロダンなどの名作を鑑賞できます。
スタニスラス広場と接するペピニエール公園は、絵のように美しい緑豊かな公園。23.1 ヘクタールの広大な敷地で、ゆったりと 1 日を過ごせます。
ナンシー派美術館には、ナンシーが輩出した芸術家たちの作品が展示されています。手入れの行き届いた庭園の池や草花を眺めながら、館内へ。見どころは何といってもナンシー派のアール ヌーボー作品コレクションです。
お子様連れならナンシー水族館へ。海洋生物を間近に見ることができます。ガイド付きツアーや企画展もおすすめです。
ナンシー近郊のモンセック アメリカン モニュメントへ行くには、バスやタクシーを利用しましょう。第一次世界大戦で命を落とした兵士を追悼するモニュメントを前に、厳粛な思いに打たれます。
ナンシーはドイツのルクセンブルグから車で 2 時間足らず。フランスのランスへはもう少しかかります。