ゴシック建築とローマ建築の珍しい組み合わせで知られ、市街中心部で精彩を放つ聖堂です。たくさんの礼拝堂やステンドグラスの窓の精緻なデザインにご注目ください。
フォルタレザ メトロポリタン大聖堂が現在建つ場所は、1612 年、スペイン人入植者がこの地に砦を建て、その脇に小さな礼拝堂を設けて以来、宗教建築が占めてきました。オランダやフランドルの支配下に入った時期に、さらにいくつかの教会が建てられ、壊されました。現在の建物の着工は 1939 年。完成までに 40 年の歳月を要しました。パリのノートルダム大聖堂に触発されたフランス人技師のジョルジュ・ムーニエが設計を主導しました。
大聖堂に近づいていくと、槍のように細くとがった高さ 74.5 m (245 フィート) の塔に目を奪われます。簡素な塔の石組みと聖堂の奥に向けて設けられたロマネスク様式の円屋根との様式の違いにご注目ください。さらに外観を見ていくと、アーチの付いた入り口、華麗な装飾が施された大窓が印象に残ります。
聖堂に入り、壮麗なステンドグラスの窓から差し込む光をご覧ください。高いアーチ形天井と優美な内装、色とりどりの窓で刻まれる堂内の第一印象は、目のくらむような美しさ。この堂内の収容人数は 5,000 人です。入り口を入ってすぐの場所にある 2 つの礼拝堂には、この地域で特に重要な聖人がそれぞれまつられています。左手にあるのが、フォルタレザがあるセアラー州の守護聖人、聖ヨセフの礼拝堂、右手にあるのが、被昇天の聖母の礼拝堂です。聖壇中央に向かい、この大聖堂が誇るもう 1 つの見どころ、イタリアのヴェローナ製の祭壇を眺めましょう。
この大聖堂はフォルタレザの中央市場やいくつかの公共交通機関が乗り入れる拠点の近くにあります。見学は毎日可能ですが、ミサが開かれる週末は、見学時間帯が制限されています。入場無料です。
