古代から続く伝統の地にある美術館。カタールを始めとする広範なアラブ諸国出身のアーティストのモダンな創造力があふれています。
マトハフ : アラブ現代美術館では、アラブ世界の現代美術の独特なスタイルを深く感じることができます。膨大な数の常設コレクション、変化に富んだ特別展示、さまざまな分野を網羅した学術図書館、講演、教室など。この博物館は、地域と文化の独自性に焦点を当てており、地元住民や旅行者が現代アートシーンを知ることのできるスポットです。
常設コレクションは H.E. シェイク・ハッサン・ビン・モハメッド・ビン・アリ・アル・サーニーによる寄贈から始まって、9,000 点以上のアラブ美術を収蔵するまでに成長し、世界有数の規模となっています。収蔵品には、1800 年代半ばから現在にかけての絵画や彫刻のほか、映像作品も。
ジェワッド・サリームのバグダディアットは、ハードボードにバグダッドの日常生活を描いたミクストメディアの作品で、創造的な三日月のパターンが特徴的。三日月はイスラム教徒にとって重要な意味を持つシンボルです。
ジャシム・ザイニーの作品が表しているのは、1950 年代から 1970 年代にかけて文化が変化していく様子。これは石油生産が始まり、カタールが国家として形成され、日常生活に大きな影響を及ぼした時代であり、実に興味深いものです。
特別展が開催されていれば必見です。過去には、十字軍の物語を描いたワエル ショーキーの人形映画、蔡国強の火薬絵画、そしてマルチアーティストによるネフェルティティとのお茶など、アートを鑑賞し、理解することの本質を追求した展示が開催されました。博物館では、教室や、アーティストと対話できる機会もあり、またアートをテーマとした子供向けのおはなし会なども開かれています。
マトハフ : アラブ現代美術館があるのは、ドーハ港の西 15km ほどの場所にあるエデュケーション シティと呼ばれる地区。交通機関はタクシーか、最寄りの停留所までバスを利用するのがよいでしょう。無料のマトハフ バス システムには、カタール国立図書館、アーティスト イン レジデンス地区の消防署、イスラム美術館、カタール国立博物館で停まる停留所もあります。
マトハフ美術館の開館時間は、土曜日から木曜日までの午前中から夕方までと、金曜日の午後。チケットはオンラインで購入できます。非居住者は、すべてのカタールの博物館へのパスを購入できます。また、子供は無料、学生には割引価格が適用されます。カタール在住者は入場無料です。ガイド付きツアーはマトハフの公式ウェブサイトから申し込めます。
