王族の墓所や寺院、熱帯雨林にコーヒー農園。マディケリは文化と自然の魅力にあふれています。ここは、標高 1,525 m の緑豊かな丘の中腹にある風光明媚な街。涼しく湿潤な気候が特徴で、インドのスコットランドと呼ばれています。
街中を巡るツアーに参加して、かつてこのクールグ地方を治めていた支配者の歴史を物語る史跡を見て回りましょう。たとえばマディケリ要塞は、マイソール王国の君主、ティプー スルターンのために建てられた城塞。内部は博物館になっていて、街の歴史を物語る遺構や資料が展示されています。
マディケリ北部の丘に登ると、ラジャの墓としても知られる Gaddige を見ることができます。ここは複数の王が眠る場所。19 世紀にコダグ地方を治めたリンガ ラジェンドラなどの墓もあります。墓の建物に備わるイスラム風の美しいドームが印象的。眼下には街を見渡すパノラマ ビューが広がります。
街の郊外に出て、白と赤の塔が特徴のオームカレシュワル寺院へ。イスラム建築とゴシック建築が融合した様式が、東西が混在するこの地方の文化を表しています。
マディケリは美しい自然も満載。山や森、滝などに囲まれたエリアです。パッチワークのように広がるコーヒー農園や香辛料畑をハイキングすることもできます。この辺りは、クールグの肥沃な土壌で育まれた香り高いカルダモンやコショウなどで有名。うっとりするような上質なハチミツもよく知られています。
カーヴェリ川に注ぎ込むアビー滝を見に、ちょっとドライブ。水量が増え、勢いが強くなるモンスーンの時期がおすすめです。向かいのつり橋から、勢いよく流れ込む滝を眺めましょう。
マディケリ観光の締めくくりは、ラジャズ シートへ。緑豊かな庭園に囲まれたこの建造物は、クールグの王族に愛された場所。眼下に広がる緑の谷に沈む夕陽を眺めるために使われたと言われます。
美しい風景が広がり、豊かな歴史や文化に彩られた街、マディケリ。ここには車両でしか行くことができません。バンガロールやマイソール、マンガロールなどの街からバスに乗るか、レンタカーを使って行きましょう。