色鮮やかなクアンコン寺院は、中国の見事な職人技が光る繊細な彫像や芸術品が見ものです。
クアンコン寺院は、漢の時代 (紀元前 206 年 ~ 220 年) に数々の武功を挙げた古代中国の武将、関羽がその名の由来です。寺院を彩る赤、金、緑の色彩と美しい芸術作品は、今もつい目を奪われる魅力を放っています。 1653 年に建立されたクアンコン寺院は、これまでに何度か建て直されてきましたが、ホイアンに残る他の歴史的建造物と同様、寺院が持つ品位は保たれ、外観も元々のものとほとんど同じに再現されています。現在は、国の歴史的文化財に指定されています。寺院の外壁にはピンク色のレンガが使われ、緑色の釉薬 (ゆうやく) 瓦で作られた屋根には、龍や一角獣など伝説上の生きものが飾られています。前堂に入る際は、入口に飾られた雲に絡まる 2 匹の青龍にご注目ください。関羽は青龍と白虎の化身であったといわれています。 本堂の主祭壇には、関羽の立派な像が祭られ、関平と周倉がその両脇を守るように配されています。さらに、寺院の至る所には関羽を称賛したさまざまな漢字の書が掲げられ、関羽の偉大さがさらに称えられています。これらの書は王族や著名な知識人により寄贈されました。祭壇の両脇に置かれた数々の儀式用の武器や楽器にもご注目ください。鐘と太鼓は 20 世紀に当時の皇帝バオダイによって贈られたものです。前堂の裏手の祭壇には関羽の馬の等身大の像が 2 体収められています。カメが住む観賞用の池も一見の価値ありです。クアンコン寺院はグエンフエ通り 24 番に位置します。毎日開いていて、拝観は無料です。年に 2 度開かれるオング パゴダ フェスティバルでは、巡礼の中心地になります。ご自身がホイアンに滞在中に開かれるかどうかは、カレンダーでご確認ください。