ハンブルク市庁舎はドイツの市庁舎。印象的な砂岩造りの建物は 19 世紀末に建設されました。ここに州議会と州政府が置かれています。建物には 647 室もの部屋があり、部屋数ではロンドンのバッキンガム宮殿を凌ぎます。また面積も 17,000 平方メートルと広大。中庭には噴水、政治集会やコンサートの会場になる華やかな部屋、地下にはレストランと、とても豪華な造りです。
市庁舎のバロック様式のファサードには、何体もの皇帝の像が立っています。ネオルネサンス様式の要素もある素敵な建築物です。噴水には健康を司るギリシャ神話の女神ヒュギエイアの像。これは 19 世紀末に大流行したコレラを忘れないために建てられました。正面入口にはラテン語で「先人たちが勝ちとった自由を後世の人々が厳粛に守らんことを」と刻まれています。
鉄の門を通って入口ロビーへ。ここにあるクラシックな肖像画、砂岩の柱、大理石の階段がエレガントな雰囲気を醸し出しています。皇帝の間には巨大な天井画。正面入口の上のバルコニーは色とりどりの花々、エレガントなモザイク、彫像で飾られています。
州議会は毎週火曜日の午後に議場で開かれます。広いロビーでは一般公開のコンサートが開かれます。市庁舎の地下にあるレストランはお手頃価格です。
かつての市庁舎は 1842 年の火災で焼失したのですが、1886 年に再建が始まり、それから 11 年かけて現在の建物が完成しました。1971 年にはひょんなことから隠し部屋が発見され、壮大な建物の奥深くにはまだ他にも部屋が潜んでいる可能性が指摘されています。
ハンブルク市庁舎は市の中心部のアルトシュタット地区にあります。北には外アルスター湖、南にはエルベ川があります。市庁舎近くには地下鉄の駅と多くのバス停があるのでアクセスは便利。近くには聖ニコライ記念碑があります。